巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

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ウルトラ戦姫物語 パラレル編 最終章 「凌辱と恥辱の狭間で」

 1、
 
 
「てめえェッ!! ティオォッ~~~ッ!! 調子に乗ってんじゃねえぞォッ、発情し切った牝の分際でよォッ~~ッ!!」

 6本の腕から繰り出されるカイザー・ナックルの豪打を、次々とウルトラレディ・ティオは避けていた。
 素早く左右に動くたび、ターコイズブルーの長い髪が龍の尾のように空を舞う。あまりに速くティオが動くため、傍目からはただ青髪がうねっているとしか見えなかった。〝猛将”の拳はティオ本体を全て外し、虚しく髪のカーテンを突き抜けている。
 
 半ば挑発、とわかっていても、ナックルの台詞にティオはムッとした。
 ウルトラ戦姫のなかではおとなしめの性格に分類されると、自分でも思っているが、今のはさすがに聞き流せない。戦士として、というより、女性としてのプライドが〝猛将”の暴言を許せなかった。
 
「発情し切った、とは・・・どういう意味ですかっ!?」
 
「そのままの意味だァッ!! てめえがAV女優とやらでアンアン喘いでるのはよぉッ、最後の四天王〝智将”レディ・バルタンの諜報活動でバレてんだよォッ!! チンコ大好きな色情狂戦姫がッ!」

 ティオの秀麗な美貌が、さっと瞬時に紅潮する。
 まだ他にも四天王が残っているのか? その情報も脅威ではあったが、それ以上に人間体で過ごしているときの生業を知られたショックが大きかった。
 正確にいえば、AV女優を職業としているのは、ティオが憑依している地球人・北川瞳であってティオ自身ではない。とはいえ、瞳と一心同体になっているウルトラレディからすれば、「アンアン喘いでいる」という非難は決して他人事とは言えなかった。
 
「AV女優は・・・瞳ちゃんのお仕事は立派なものですっ! バカにしないでくださいっ!」

「ケッ! ならなんで顔を赤くしてやがるッ!? 恥ずかしい姿を晒してんのは、自覚してんだろうがよォッ!!」

「べ、別にお仕事が恥ずかしいなんて思っていませんっ!! た、ただそのっ・・・」

 職業への引け目はなくても、痴態をカメラに見せている恥ずかしさは、ティオの脳裏に蔓延っている。
 
「ええい、もうっ!! たくさんの男の方のために頑張っている瞳ちゃんを・・・中傷するようなマネはさせませんっ!! いくらあなたが強くても、絶対に私は・・・」

「貴女になにができるというのです、ウルトラレディ・ティオ」

 不意に耳元で女の声がささやいて、ティオの全身は粟立った。
 細身の剣・・・逆十字の形をした注射器が、真横から乳房を串刺しにせんと襲ってくる。だが、すでにウルトラ戦姫の肢体は大きく後方に跳んでいた。わずかに青色のスーツを切り裂いただけで、剣の先端がかすめ過ぎる。
 
「っ・・・!! シスター・マグマ・・・っ!!」

「・・・ナックルバスターを受けて満身創痍のはずなのに・・・そのスピードだけは脅威と、認めざるを得ませんね」

 一気に距離を置いて着地したティオは、修道服の女異星人と視線を交錯する。
 〝謀将”シスター・マグマの隣りには、筋肉を膨れ上がらせたカイザー・ナックルが並び立っていた。外見だけでも、危険な香り漂うふたり・・・。この2体を相手によくここまで死なずに済んでいると、自分自身をティオは褒めたくなる。
 
「・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・!!」

「決してダメージは浅くないはずなのに・・・よく逃げ回れるものです。ちなみに教えてあげますわ。レディ・バルタンはこの場にはいません。彼女の手を借りることなく、貴女たちのカラータイマーは頂きますので、心配には及びません」

「・・・私たちウルトラ戦姫は・・・侵略者などに負けるわけにはいきません」

「ふふ、しかしスカイタイプのスピードで撹乱はできても、攻撃は私たちに一切通じないことは悟ったはずですが?」

 薄笑いを張り付けたシスター・マグマに、ティオは言い返すことができない。
 速さに特化したスカイタイプでは、攻撃力が劣るのは否めない事実だった。必殺技であるランベールト光弾は連射が可能だが、ナックルには何発撃ち込んでもまるで効かず、マグマ星人には十字架型の剣で巧みに叩き落とされた。
 
 1対2の状況では、いくらスピードで勝っていても、いずれ捕まって負けてしまう。
 勝機が限りなく薄いことを、ティオは理解していた。しかし恐るべき強敵二体を相手に、スカイタイプがもっとも有効であるのも確かだ。
 
「最後の四天王がいないことを教えてくれたお返しに・・・私もひとつ、教えます」

 少しずつ、決着の瞬間が迫っていることを感じ、ティオは呼吸を整えた。
 
「ケッ!! 対等のつもりかッ、色気づいたメスがよォッ!!」

「ふふ、せっかくですから、厚意に甘えて教えてもらいましょう。なんです、ティオ? 性感帯でも教えてくれるのですか? それとも好きな体位とか?」

「・・・マインちゃんは・・・確かに『最強最速の戦姫』です。ただしそれは、通常タイプに限ってのこと」

 ビュオオオォッ!!
 
 旋風が砂浜を駆け抜けた。と思ったときには、青色のスーツに身を包んだ戦姫の肢体は、シスター・マグマの鼻先に迫っていた。
 
「なッ・・・!!?」

「タイプチェンジした私たちの『最速』は・・・マインちゃんにも負けません。もしあなたたちがマインちゃんの速さについていけなかったのなら、私たちにもチャンスはあります」

 パワーはともかく、スピード勝負なら突破口はある。
 それがティオの予測だった。他の次元から来たらしき侵略者たちは、こと速さにおいてはティオらの動きに戸惑っている様子がありありと窺えた。
 元々の身体能力では、マインが『最強最速』であるのは紛れもない事実だ。しかしティオやアイナはタイプチェンジで、パワーやスピードのひとつひとつを特化することができる。マイン以上の『最速』を体現できる今、かすかな光明がティオの瞳には見えていた。
 
 慌てて突き出してくるシスター・マグマの十字剣を、身を沈めてティオは避けた。
 一旦しゃがみこんだ身体が、浮き上がる。浮上の勢いに乗せて放つ、渾身のボディブロー。
 ティオのアッパーがカウンターとなって、ニセ修道女の腹部に突き刺さった。
 
「うぶゥッ!! ぐぶッ・・・!! オオオオッ・・・!!」

「はああっ!!」

 思った通り、女異星人の肉体の頑強度はカイザー・ナックルと違い、戦姫とほとんど変わらない。恐るべき侵略者たちだが、その全てが桁外れのスペック、というわけではないのだ。
 勢いに乗って、マグマの顔面に拳を飛ばすティオ。
 動きの止まった〝謀将”に、ウルトラ戦姫のストレートはまともに吸い込まれた。
 
 ドガアアアッ!!
 
「てめえェッ――ッ!! 淫乱戦姫が調子に乗ってんじゃねェッ――ッ!!」

「・・・淫乱などではない、と言いましたよね?」

 シスター・マグマを殴り飛ばしたティオの背後に、6本腕のナックル星人が猛然と迫る。
 いくらスカイタイプだとはいえ、攻撃した直後のティオはすぐには振り返ることはできない。1対2という状況を利用された窮地だった。
 しかし、淑やかさ漂う青髪の戦姫は、慌てることなく言った。
 
「そしてもうひとつ。私『たち』は負けない、とも言いました」

 視線の先に、こちらに向かって疾走するツインテール戦姫の姿をティオは捉えていた。
 青色で、布面積が少ないスーツは、ウルトラレディ・アイナがミラクルタイプにチェンジしている証。
 腰を曲げ、頭をさげるティオ。その瞬間には、青い弾丸となって迫ったアイナが、ティオの頭上を越えていく。
 
「お待たせっ、ティオっ!! ウルトラレディ・アイナ、華麗に参上なんだからっ!!」

「ッ!!? て、てめッ・・・ぐはああッ――ッ!!」

 ティオの後頭部に殴りかかったカイザー・ナックルは、突然青髪戦姫が頭を下げたことでバランスを崩した。
 その次の刹那、ナックルの視界に飛び込んできたのは、飛び蹴りの姿勢で突っ込んでくるウルトラレディ・アイナの姿。
 身体全体をぶつけてくる一撃が、まともに〝猛将”の顔面を射抜く。いかに頑強なカイザー・ナックルといえど、大きく宙を泳いで吹っ飛んだ。
 
「アイナちゃんっ!!」

「ティオっ、オウムヤローは作戦通り倒したからねっ!! ほんのちょ~~っとだけ苦戦したけど、アイナのスーパーグレートな光線がバッチリ決まって・・・」

「自慢話はあとで聞きますからっ!! 今はこのチャンスにっ・・・」

「おっと、そうだったわねっ!!」

 ダウンさせた2体の侵略者、〝猛将”と〝謀将”が立ち上がりかけていることに、ティオは気付いた。
 アイナに向かって、ダッシュする。ティオの考えをすかさず察した様子のツインテール戦姫も、同じくこちらに向かって地を蹴った。
 互いにスピードに特化した、ふたりの戦姫。青い稲妻が交錯する。真正面からぶつかる・・・ように見えたティオとアイナは、ギリギリのところですれ違う。
 すれ違いざま、ふたりは互いの腕を絡ませた。90度に曲げた腕と腕とが支点となり、風車のごとく回転するウルトラ戦姫。
 ぐるん、とUターンしたティオとアイナは、加速をつけて元の場所へ戻っていく。それぞれの先にいるのは、身体を起こしたばかりのシスター・マグマとカイザー・ナックル。
 
「「ウルトラダブルキーックっ!!」」

 息ピッタリで叫ぶティオとアイナの飛び蹴りが、突風のような速さに乗って、侵略者たちの顎に炸裂する。
 
「あがああッ――ッ!!」「ゴブッ!! ぐ、オオオッ――ッ!!」

 海辺の砂浜に、修道服の女と6本腕の巨漢が再び倒れ込む。地響きが、周囲を揺るがす。
 遠くから人々の歓声が起こるのを、ティオは聞いた。遠巻きに彼らは、ウルトラレディの勝利を、ティオとアイナの勝利を祈ってくれているのだ。無念のうちに倒れたであろうマインの、仇を取ってくれると信じて。
 
「今ですっ、アイナちゃんっ!!」

「わかってるっ!! 勝つにはこの一瞬しか・・・ないよねっ!!」

 ティオの強化スーツが、白を基調とした通常タイプへと戻る。
 ティオ最強の必殺光線は、ノーマルタイプでないと撃つことができない。もう一発、あと一撃だけならば、残る光のエネルギーを掻き集めて、ゼペリオル光線を発射できるはずだった。
 四つん這いになったシスター・マグマに照準を合わせ、淑女戦姫は両腕をL字に組む。
 
 同時に、隣りに立つアイナの右手の上で、漆黒の球体が渦を巻く。
 ミラクルタイプの必殺技・レボリュームウェーブ。空間を圧縮して作る黒弾は、いわば小型のブラックホールであった。全てを飲みこむこの技なら、いかにカイザー・ナックルの肉体が強固でも消滅できるはずだ。
 
 ティオには倒せなかった〝猛将”も、アイナならば倒せる。きっと。
 ピコピコと、胸や額の結晶を点滅させるふたりのウルトラ戦姫にとって、唯一の勝機だった。恐るべき異次元からの刺客を撃退するには・・・今、この方法しかない。
 
「2対2だったらっ・・・アイナたちは負けないんだからっ~~っ!!」

 ティオの両腕に紫の光が、アイナの右掌で漆黒の渦が、凝縮する。
 いまだ態勢の整わないカイザー・ナックルとシスター・マグマに向けて、戦姫たちの必殺光線が放たれようとしていた――。
 
 
 
 2、
 
 
「ゼペリオル光線っ!!」

「レボリュームウェーブっ!!」

 ウルトラ戦姫の逆転の一撃が発射される、まさにその寸前のことだった。
 
「・・・残念だったナ」「そうはいくカヨ、小娘ども」

 並び立つ、ティオとアイナ。その左右で声が湧く。
 L字に両腕を組んだ状態のまま、ティオの背筋を悪寒が駆け上がる。バカな。そんな、バカな。
 戦慄しつつも、必殺光線の態勢に入った肉体は、簡単には解除できない。それはミラクルタイプとなって、スピードに特化したアイナも同じだった。動けない。一瞬の、しかし完全なる硬直――。
 
 細い、細い糸。よく見れば、光線で作られたその糸が、左右から伸びて、ティオとアイナに絡みつく。
 
「なっ・・・!! なんでっ、あんたたちがっ!!?」

 アイナの悲鳴にも近い叫びが耳に飛び込んだとき、強烈な電撃が光線糸を通じて、ティオの全身に流し込まれた。
 
 バババッ!! バリバリバリッ!! バヂヂヂッ!!!
 
「はぁうっ!! うはぁっ、うああああ”あ”っ―――ッ!!!」

「あぐうぅっ――ッ!! ぎゅあア”っ・・・あぎゃあああ”あ”っ―――ッ!!!」

 青髪の淑女戦姫、そして隣りのツインテール戦姫が、高圧電流を浴びて絶叫する。ビクビクと痙攣する。
 ビカビカと放電する、ふたつのグラマラスな肢体。
 その発する黄色の稲妻に照らされて、ウルトラレディの左右に丸い頭部を持つ影が、それぞれ浮かび上がった。
 
「ガ・・・ガッツ、星人っ・・・!! あんたっ、なぜ・・・アイナが倒したはず、なのにっ・・・!?」

 愛らしい顔を苦悶に歪め、アイナが叫ぶ。
 その疑問も当然だった。ティオもまた、信じられない面持で、突如出現した〝魔将”の姿を確認する。
 
 どうみても、それはアイナが生んだ小型ブラックホールに飲みこまれたはずの、ガッツ星人・マモンが分身した二体であった。
 
「ゴゴゴッ・・・!! 2対2なら負けない、カ」「確かにナ。おめーら、予想より遥かに手強かったゼ」

「まともにやったら、負けてたかもナ」「でも、そうならねーように最初に一匹、ぶっ殺したんだゼ」

「オレ様がなんで生きてるカ、不思議カ?」「そーだよナ。勝ったと思ったダロ? おもらし女ヨ」

「おめーがブラックホールに吸い込んだと思ってるのは、分身したうちの一体ダ」「もうひとりは姿を消してたってわけダ」

「ティオのヤツが砂の煙幕作ったときに思ったのサ」「こいつはチャンスダ、ひとり隠れてもわからねー、ってナ」

「ブラックホールに吸い込まれた、と思わせて分身を解除しただけのことダゼ」「迫真の演技だったダロ? オレ様以外のヤツなら勝っただろうに、惜しかったナ」

「あとはひっそり隠れて、チャンスを待ってたってわけダ」「あー、笑いをこらえるのが大変だったゼ」

 ゴゴゴ、と不気味な低いトーンで二体のガッツ星人は笑った。
 
 ・・・やられた。策に嵌められたのは、私たちの方だったんですね。
 
 作戦を練るために砂で視界を遮断した行動が、〝魔将”に逆利用された事実をティオは知った。
 そして、必殺技に入る瞬間を、狙われた事実も。いくらスピードに自信がある戦姫たちも、トドメの一撃を放つ際には脚を止めてしまう。
 
 異次元から来た刺客たちは、ただスペックが高いだけではない。
 その狡猾さ、策謀の点でも、ティオを大きく上回っていた。
 駆け巡る電撃に焼かれながら、ウルトラレディ・ティオは己の完全なる敗北を悟った。
 
「・・・ウルトラレディ・ティオッ・・・我が神に捧げたこの私のカラダを二度も足蹴にし・・・どうなるのか、覚悟はできているのでしょうねッ・・・!!」

 口元の血を拭いながら、〝謀将”シスター・マグマが電撃糸に捕らわれた青髪戦姫にフラフラと歩み寄る。
 
「うああぁ”っ・・・ああぁ”っ!?」

「切り刻んでさしあげましょうッ・・・二度と歯向かえないように」

 逆十字の形をした剣が、縦横無尽にティオの肢体を斬りつける。
 スイカのような巨乳が、引き締まった腹部が、パンパンに張った太ももが。ザクザクと、注射器と剣とを兼ね備えた凶器に切り裂かれていく。大部分が白色のビキニのようなスーツが破れ、素肌が露わになっていく。
 
「あぐっ・・・!! うぁ、ああ”っ・・・!! ぅああ”あ”っ~~っ・・・!!」

「腕と脚の腱を、切断しておきましょう・・・ッ!! ナックルバスターを喰らってなお肉体を動かすその精神、侮れないものがありますわッ・・・!!」

 ズバアッ!! ザクンッ!! ブシュウウッ!!
 
 両腕の肘、さらには左右の膝裏に、斬撃が走る。
 鮮血を噴く四肢から、ガクンと力が抜けるのをティオは感じた。まさに糸が切れた操り人形がごとし。いくら腕をあげようとしても、脚を動かそうとしても、ぐったりと脱力して垂れ下がるのみ。
 
 自然、青髪戦姫のグラマラスボディは、全身に巻き付いた電撃糸に支えられる。
 ギチギチと、細い糸が柔肌に食い込む痛み。だが、それだけでは終わらなかった。嘲るガッツ星人が、さらに光線で作った糸を、ティオのふたつの乳房に巻き付けてくる。
 
「あぐああ”っ、痛っ、痛いっ・・・!! ああ”ぁ”っ、胸、胸にぃっ・・・!! 糸が食い込ん、でっ・・・!! うああ”っ、し、シビレるぅっ――ッ!!」

「ゴゴゴッ!! ティオ、てめーのオッパイもアイナと同じくデカイじゃねーカ」「たっぷり電流を流してやるヨ。感じちまうくれーにナ」

 巨大な乳房に巻き付いた電撃糸が、ティオの肢体を吊り上げる。
 脚の腱を切断された戦姫は、自力では立てない。緊縛された巨乳に、己の全体重を預けることになる。ギュウギュウと縛られたふたつのスイカ乳に、締め付けの苦痛と弾ける電撃が集中砲火される。
 
「きゃあああ”あ”あ”っ―――ッ!!! 胸ぇっ、胸がぁ”っ―――ッ!!! ば、爆発しちゃう”っ!! 爆発しちゃいますぅっ――ッ!!! うああ”あ”あ”ぁ”っ~~~ッ!!!」

「テ、ティオっ!! し、しっかりしなさいよっ!! ア、アイナたちが負けたらっ・・・!!」

「おっと、生意気な小娘がッ!! てめえは自分の身を案じるんだなァッ!!」

 傍らのティオを心配そうに見つめるアイナの両肩が、分厚い掌にガッシリと掴まれた。
 ツインテール戦姫の正面に立つのは、6本腕の〝猛将”カイザー・ナックル。
 残る4本の腕のうちの2本が、強烈な豪打となってアイナの胸に撃ち込まれた。
 
「あぎいイィ”っ!!! ・・・ぇ”ア”っ・・・!! がはああ”ァ”――ッ!!」

「おい、まだオレの腕は2本も残ってるぜェッ!? どうするよッ、やっぱり腹にぶちこまれてえかッ? それとも・・・」

 乳房を襲う、焼けるような激痛のなかで、ティオは見た。
 〝猛将”の残る腕のひとつが、ボディブローとなってアイナのお腹に深々と埋まり、そして。
 6本腕の最後のひとつが、ツインテール戦姫の股間を激しく突き上げ、殴り砕くのを。
 
 ドボオオオォッ!! ・・・ゴキャアアアッ!!!
 
「はぎゅふゥっ!!! ぇ”っ・・・アア”っ・・・!! うぎゃああああ”あ”あ”っ~~~ッ!!!」

 絶叫とともに赤い飛沫が、アイナの口を割って迸る。
 ミラクルタイプでいたことが、アイナにとって致命傷となったかもしれなかった。素早い動きと引き換えに、青色のスーツに包まれている間のアイナは、パワーと耐久力が落ちる。今の4つの打撃により、その柔らかそうな乙女の肉体は、ほぼ破壊されたに違いなかった。
 すぅ・・・と元の姿、白・青・赤のトリコロールでデザインされたスーツに戻るアイナ。
 しかし、今更ミラクルタイプを解除しても遅かった。血の糸を口から流し、ビクビクと震える金髪の戦姫は、もはやサンドバッグも同然だ。
 
 両肩を掴み、固定したアイナの身体に、カイザー・ナックルの拳が次々と突き刺さる。
 ドボドボと胸に埋まり、腹部を抉る豪打の嵐。
 可憐な少女戦姫の肉感的ボディが、無惨に殴られ、破壊されていく様子を、電撃に踊るティオは眺めることしかできなかった。
 
「ごびゅッ!! ・・・うぐぅ”っ――ッ!! ぐあああ”あ”ア”ァ”っ――ッ!!! ・・・こ、われ・・・ちゃう”っ・・・アイナっ・・・ぐちゃぐちゃ、に・・・っ!! ・・・オッパイ・・・も・・・お腹・・・もっ・・・! 潰れぇ”・・・ちゃうぅ”っ~~・・・っ・・・!!」

「脆いウルトラ戦姫を壊すのは気分がいいぜェッ――ッ!! おらァッ~~ッ、てめえはもう終わりだッ、クソ生意気なションベンガキがァッ――ッ!!」

 口から血を吐き、ムチムチのボディを青痣だらけにしたアイナの肢体を、〝猛将”が肩の上に抱えあげる。
 逆さまの状態で持ち上げられたツインテール戦姫。その両腕と左右の太ももが、それぞれカイザー・ナックルの4本の腕にガッチリとホールドされた。
 
 首・背骨・股間・両腕・・・これら複数の関節を一度に極め、さらには大股開きにすることで羞恥すら味あわせるこの技の名を、ティオは知っている。先程ティオ自身がくらい、バラバラになりそうなダメージを受けたばかりだから。
 
 ナックルバスター。破壊と恥辱を極限まで与えるこの大技を受ければ、事実上アイナの敗北は決定してしまうだろう。
 
「ぅあ”っ・・・あああ”っ・・・!! い、やぁ”っ・・・アイナっ・・・アイナっ、壊れちゃぅ”っ・・・!!」

 己の運命を悟ったかのように、逆さ状態で、涙を溢れさせるトリコロールの戦姫。
 漆黒の注射器を握ったシスター・マグマが、ナックルに担がれたアイナの元へと近づく。
 
「ふふ、私からも再度プレゼントをさしあげましょう・・・せっかく人間たちに、ウルトラ戦姫の惨めさを見てもらうチャンスです・・・おもらし女には相応しい最期を飾ってもらわないとね」

 大きく開かれたアイナの股間、その中央、縦に入ったクレヴァスのなかへ注射器の先端が突っ込まれる。
 じゅぶぶぶッ・・・と音がして、注射器の中身がアイナの膣壺に注入されていく。
 
「今度はただのオイルではありませんよ? 光の戦士の感度を何倍にも高める、催淫剤をブレンドしておきましたわ」

 泣き喚くアイナの秘部に、媚薬入りのオイルは限界まで詰められた。
 シスター・マグマが剣先を引き抜く。その拍子に、ピンクと黄色の混ざった液体がわずかに漏れ、ピュピュッと宙を舞う。
 
「あひぃ”っ、あひゅああああ”あ”ぁ”っ~~~っ!! あ、アツイィ”っ・・・と、蕩けぇ”・・・ちゃうよぉ”っ―――ッ!!? アイナの、あ・・・アソコぉ・・・アツイィ”っ――っ!! と、トロトロになっちゃふぅ”っ~~~っ!!」

 顔を真っ赤に染め、涙の飛沫を振り撒くツインテール戦姫に、〝謀将”は冷たく言い放った。
 
「まずは・・・貴女から先に始末しましょう、ウルトラレディ・アイナ。ふたつめのカラータイマーを頂きますわ」



 3、
 
 
 ウルトラ戦姫は絶対に負けない。負けることなど有り得ない。
 そう、ウルトラレディ・アイナは強く信じて生きてきた。事実、アイナとティオ、そしてマインの3人の戦姫は勝ち続けてきたし、平和を守ってきた自負もある。
 
 敗北を知らない彼女は、いつだって強気だった。
 このアイナさまが負けることなんて、信じられないわ。もし、たとえ万が一、すごく強い敵が出現したとしても、絶対に最後まで闘い続けてやる。勝負に負けることがあったとしても、アイナの心を折ることなんて不可能なんだからね。
 
 敗死の瞬間がやってくるようなことがあっても、華々しく散ってみせる。それがアイナなりの、ウルトラ戦姫の在り方だった。
 ウルトラ戦姫が心から屈服することなど、絶対にないのだ。少なくとも、アイナ自身に関しては、絶対に。
 
「・・・ぅ、うあああ”あ”ア”っ――ッ!!! やめ、やめてぇ”っ――ッ!! ・・・も、もう殺せばいいじゃないっ!! ひ、ひと思いに殺しなさいよぉっ――っ!!」

 だが、確実な敗北がひしひしと迫る今、アイナは懇願に近い叫びを漏らしてしまっていた。
 
 どう足掻いても、もはや逆転は不可能であることはアイナ自身が悟っている。ティオと違い、アイナがタイプチェンジできるのはそれぞれのタイプに1回のみ。ノーマルモードに戻ったアイナには、並外れたパワーもタフネスもスピードも、もう発揮することはできない。
 身体はすでにボロボロで、しかもナックルバスターの態勢に捕らえられては、脱出する術はない。今のアイナは、ただトドメを待っている状態だった。逆襲する手段も、攻撃に耐える体力も、もはや皆無なのだ。
 
 アイナは知った。自分は、自分たちは弱かったのだと。
 宇宙は広く、異次元の世界もまた広かった。カイザー・ナックル。ガッツ星人・マモン。シスター・マグマ。恐るべき3体の刺客を撃退するには、アイナたちは未熟であった。準備万端で挑んできた敵に、あまりに無策に、真正面から向かってしまった。
 
 敗北を、そして死を、受け入れるしかない。
 
 アイナは覚悟を決めていた。殺せ。早く、殺せ。負けは認めてあげる、命乞いなんて、絶対にしないんだからね。それがウルトラ戦姫の誇りなんだから――。
 
 だが、シスター・マグマはそんなアイナの心情を読み取ったかのように、死よりももっと苛烈な処刑を仕掛けようとしていた。
 
「うふふ・・・簡単に殺してもらえると思っていたのですか? 醜いゴミカスの分際で」

 まさか、『命を助けてもらう』ためではなく、『殺してもらう』ために懇願することになろうとは。
 
 自分は絶対に華やかに散るんだから、そう信じ込んでいたアイナにとって、予想もしない現実であった。
 容易く死ぬことができない、そんな悲劇がウルトラ戦姫には起こり得ることなど、アイナは考えたことなどなかった。死を覚悟することができれば、屈服など有り得ないと信じ込んでいた。
 
 だが実際には、キレイに殺してもらうために、アイナは屈服しかけている。
 
「華やかな散り際など許しませんわ・・・ゴミカスに相応しい、ブザマな醜態をさらすがいいでしょう。生きていることを、嘆くほどにね」

「うああ”っ・・・殺せぇ”っ――ッ!! お、お願いっ・・・ア、アイナの負けを認めるからぁ”っ!! い、生き恥をかくくらいなら・・・死んだ方がマシよぉっ――ッ!!」

 シスター・マグマは、さんざんアイナを辱め、ウルトラ戦姫にあるまじき姿を人々に見せつけようとしている。
 媚薬入りのオイルでいっぱいになった注射器を、今度は戦姫のアナルに突っ込む。ナックルバスターの態勢に捕らえられたアイナのお尻は、満天下に晒されていた。桃のような丸みと柔らかさが伝わってくるヒップの中央に、じゅぶぶぶッ、と音がして液体が大量に流し込まれていく。
 
「んぐぅ”っ!? んんん”っ~~~っ!! いや、いやっ、イヤぁっ――っ!!」

 再びゴロゴロと、アイナの下腹部が鳴る。
 股間のふたつの恥ずかしい穴に、逆流しそうなほど媚薬オイルを詰められたのだ。圧迫と不快感、そして否定できない快感が、アイナの腹部に留まり続ける。
 この嫌悪感から脱するためには全て噴出すれば済むことだが、それだけは避けたいのがアイナの切望だった。
 
「喜びなさい。特製オイルは底なしに用意してありますわ」

 ニセ修道女の言葉に、ツインテール戦姫は天地逆になった顔を青くした。
 アナルから注射器が抜かれたかと思うと、すぐさま今度は乳房の先端に打ち込まれる。
 乳首の穴から、ピンク色の混ざったオイルがずぶずぶと注入されていく。丁寧にシスター・マグマは、左右両方の胸に潤滑油を押し込んだ。
 アイナのメロンのごとき双乳は、さらに一回りは膨れ上がった。
 
「あぎゅあああ”ア”っ・・・!! あひゅあ”っ、む、胸へぇ”っ~~~っ!!!」

「ケッ! ようやくオレにも遊ばせてくれるか。長く待たせやがってッ!」

 カイザー・ナックルの残る2本の腕が、パンパンに膨らんだ豊乳に伸びる。
 白のスーツ越しに、尖ったアイナの乳首が〝猛将”の指に弄られる。クリクリとこねられ、乳房全体が怪力により掌で揉みしだかれた。
 
「ひぎィ”っ!? あひゅっ!! だ、だめぇ”っ・・・!! で、でちゃっ・・・!! でちゃうぅ”っ!! お、オッパイからオイルぅ”・・・漏れ出ちゃぁ”・・・うぅ”っ~~~っ!!!」

 ダメだ。情けない姿を、人々に見られてはダメだ。
 はしたない声を、出してはいけない。快楽に蕩ける視線を、見られてはいけない。
 そう我慢しようとしているのに・・・意志とは裏腹に、アイナは嬌声をあげ瞳を淫靡に彷徨わせた。
 
「うふふ・・・おクチのなかにも、たっぷりオイルを飲ませてあげましょうね・・・」

 シスター・マグマの注射器のなかには、自在に様々な液体が生み出せるようだった。
 再び口のなかに、怒涛のごとく媚薬オイルが流し込まれる。食道から胃、小腸や大腸まで・・・肛門に至るまでの消化管全てが、潤滑油でいっぱいに満たされていく。
 
 ただヌルヌルの液体で、内部を埋められるだけでは済まない。自然、アイナの消化器官は、オイルに含まれる媚薬成分を吸収してしまう。
 桃色に細胞を染め、昂っていく爆乳の戦姫。さらに乳房や秘部には、滑らかなオイルがさざ波のような快楽を刷り込み続けているのだ。
 ナックルバスターの態勢に捕らわれ、惨劇が待つ恐怖のなか、注がれる愛撫はアイナの肢体に容易く浸透していった。
 
「ごぼっ・・・!! はぶぅ”っ――っ!! ふぇあ”っ、ひゅえ”あ”ア”ァ”っ・・・!! アイ、アイナぁっ~~・・・と、とけひゃふぅ”っ~~・・・!! む、むねぇ”・・・あそこ、もぉ”っ~~・・・!! はめぇ、だめらのぉ~~・・・ぜ、ぜんぶぅ”・・・ふ、噴き出しっ・・・ちゃぁ”っ・・・!!」

「なかなか頑張りますわね・・・よほど、みっともない姿を見られるのが屈辱のようですね、ウルトラレディ・アイナ」

 逆さまになったまま涙を流し、ビクビクと全身を震わせる戦姫に、〝謀将”は満足げな微笑を見せた。
 
「そんな貴女だからこそ・・・ブザマに『ぶちまける』姿は堪らないのです。さあ、カイザー・ナックル。そろそろ終わりにしましょう」

「ケッ!! やっとウルトラ戦姫をスクラップできるかッ!! オレはなッ、コイツらを虫けらのように潰せればいいんだよッ!!」

 カイザー・ナックルの6本の腕に、力が籠るのをアイナは感じる。
 愉悦を浴び続け、媚薬オイルの詰まった身体で、ナックルバスターを受ければどうなってしまうのか。
 屈服の台詞は、半ば無意識にアイナの口から飛び出していた。
 
「やめぇ”っ、やめてぇっ~~~っ!!! おね、お願いしますぅ”っ――ッ!!! で、でちゃうっ!! アイナ、漏らしちゃう”ぅ”っ~~~っ!!! も、もう、二度と惨めな姿はぁ”っ・・・お願いィっ、やめてくださいィ”っ――ッ!!!」

「喰らいやがれェッ、クソガキがァッ――ッ!! ナックルバスターッ!!!」

 アイナの懇願虚しく、〝猛将”は高々と天空に跳んだ。
 ティオの絶叫が響く。だがむろん、電撃糸で焼かれ続ける淑女戦姫が、アイナを助けることなどできるわけもない。

「・・・アっ、アイナちゃんっ!! ・・・いやああああぁ”っ~~~っ!!!」
 
 大地に着地した瞬間、カイザー・ナックルは6本の全ての腕に渾身の力を込めた。
 落下の衝撃と怪力による破壊が、逆さになったアイナを直撃する。
 太もも、両腕、背骨、首を極めた複合関節技が、ツインテール戦姫の肢体にまともに炸裂した。
 
 バリイィッ!!! ベキベキベキッ!! ゴキンッ!!
 
「うぎゃああああ”あ”ア”ア”ァ”っ―――ッ!!! ・・・・・・っ!!!」

 アイナの内部で骨の砕ける音色が響き、凄惨な悲鳴に重なった。
 股が裂け、アイナの両腕は肘からボキリと逆に折れた。背骨が数箇所に渡って粉砕され、衝撃で頸椎がズレる。
 
 全身を破壊され、ぐるりと白目を剥くツインテール戦姫。そして。
 意識を失ったアイナに、決壊の瞬間は訪れた。
 
 ぶしゅッ!! ぶしゅしゅッ・・・ブッシャアアアッ―――ッ・・・!!!
 
 アナルと陰部。天高く掲げられた戦姫の桃尻、その中央から、2種類の飛沫が噴き上がる。
 逆流し、肛門から噴射するオイルと・・・愛蜜がたっぷり溶け込んだ陰裂からの聖水。
 アイナの噴水は、股間だけでは済まなかった。顔ほどの大きさもある乳房からも、乳首の穴からピュッピュッとピンクがかったオイルが飛ぶ。
 口からも、耳からも、鼻の孔からも・・・潤滑油は逆流した。ぶじゅぶじゅと、滑らかな液体が泡混じりに溢れ出る。
 
 穴という穴から、媚薬入りのオイルを漏らすアイナの姿は、全て中身を出し切るまで人々の目に晒された。
 
「ケッ!! 脆い小娘だぜ、腕も背骨もグチャグチャになっちまったッ!!」

「・・・ふふふ・・・こうも盛大にぶちまける姿を見られては・・・お漏らし戦姫の汚名は免れませんね、ウルトラレディ・アイナ」

 油にまみれた戦姫の身体が、〝猛将”の手により投げ捨てられる。
 仰向けで砂浜に落下したアイナは、瞳を裏返し、舌をだらしなく出したまま、ピクリとも動くことはなかった。
 
「んじゃ、トドメはオレ様の番ダナ」「アイナのカラータイマーはオレ様のモノ、という約束だったもんナ」

 2体のガッツ星人が肩を揺らして、倒れたアイナに近付いてくる。
 浜辺の奥には、ウルトラレディ・ティオがヒクヒクと痙攣して横たわっていた。〝魔将”マモンの電撃責めにより、ティオの神経はほとんどが焼き切れたのかもしれなかった。
 
 いまだプシュプシュと、股間や乳首からオイルの残滓を噴きこぼすアイナに、分身しているガッツ星人は光線で作った糸を垂らす。
 光線糸のひとつが、胸のカラータイマーに絡みつき、もうひとつが額のビームランプにギチギチと巻き付いた。
 白目を剥いて仰臥するアイナに、トドメを回避する手段など、あるはずもなかった。
 
「終わりダ、ウルトラレディ・アイナ」「おめーが二匹めの獲物ダヨ」

 ブチブチブチイィッ――ッ!!!
 
 光線の糸が一気に引き上げられ、アイナの胸と額から、黒くなった結晶が引き抜かれる。
 
「ひうぅ”っ!!? ふぇあああああ”あ”あ”ぁ”ぁ”っ―――っ・・・・・・!!!」

 一瞬ビクンと波打ったアイナの肢体は、引き裂くような悲鳴を轟かせて、再び動かなくなった。
 ウルトラレディ・マインに続き、ふたりめの戦姫が侵略宇宙人の前に散った瞬間だった。
 
「残るはッ・・・てめえだけだァッ、ウルトラレディ・ティオッ~~ッ!!!」

 カイザー・ナックルの喜悦とも怒号ともつかぬ叫びが、波打ち際に響き渡った。
 
 
 
 4、
 
 
 『最強最速の戦姫』マインが死に、アイナもまた痴態を晒して敗れ散った。
 ただひとり残された、ウルトラレディ・ティオ。だが、3人のなかでもっとも戦略眼に長けた青髪の戦姫は、すでに己の勝機が皆無であることを悟ってしまっている。
 
 元々、一体だけでも倒すのは困難な恐るべき刺客を、3体も相手にしなければならない。
 ナックルバスターのダメージで、無理に動かしていた身体は限界を迎え、シスター・マグマによって四肢の腱は切られてしまった。狡知に優れたガッツ星人・マモンは、ティオが逃げることすら許さないだろう。
 
 実力も、状況も、作戦も。あらゆる面で、ティオは侵略者に劣っている。
 もはや処刑を待つしかなかった。敵の狙い通りカラータイマーを奪われ、この世界のウルトラ戦姫は完全なる敗北を喫することになるのだ。
 
「オレたちの力がわかったかッ、クソ弱えウルトラ戦姫めがッ!! てめえのカラータイマーは、オレが担当だ。今引っこ抜いてやるから、覚悟すんだなァッ!!」

 大の字で横たわりながら、聞こえてくる〝猛将”の蛮声にティオは唇を噛んだ。
 涙がじわりと滲み、視界がぼやける。悔しかった。自分の無力が。仲間を守れなかった無念さが。
 唯一、救いがあるとすれば、人々に犠牲は出ないことだった。四天王を名乗るこの敵たちは、あくまでウルトラ戦姫の抹殺に目標を定めているらしい。
 
 最悪のなかの最悪、の事態は回避できる・・・そう悟ったティオの胸に去来するのは、あとはどう、己の運命を受け入れるか、のみだ。
 
「最後までブザマだったなッ、淫乱戦姫がッ!! カメラの前でヨガって男に媚び売ってるてめえはな、クソムシ同然に死ぬのがお似合いなんだよォッ!!」

「私は、淫乱なんかじゃありません」

 瞳に強い光を宿して、ハッキリとティオは言い放った。
 抗議の意志を示して、キッとカイザー・ナックルを睨み付ける。
 
「てめえッ、この状況でよくもヌケヌケとッ!!」

「訂正してください。私は淫乱ではありません。ウルトラ戦姫に淫乱な者など、誰一人存在しませんっ!」

 ぞわり、と空気がざわめき、仰向けに寝るティオの周囲を、侵略者たちが囲む。
 どの敵の視線も、冷たく鋭かった。それでも美しき戦姫は、退くつもりなどない。
 もう勝てないと、頭では理解していても、それを素直に受け入れるかどうかはまた別の問題だ。
 
「ッ!! ・・・殺すも犯すもオレたちの自由ってことがッ・・・理解できてねえのか、てめえッ!?」

「どんな状況であっても、私は最後まで抗い続けますっ・・・!! 殺したいなら、犯したいなら、好きにすればいいです・・・それでも私は、息絶える瞬間まであなたたちと闘い続けますっ!!」

 ビキッ、となにかがヒビ割れるような音がした。ティオはそれを、敵の怒りが空間を震わせた音だと判断した。
 次の瞬間、その判断は間違っていなかったとわかる。
 ティオは生意気な、この期に及んでも反抗する、憎たらしい小娘と思われたのだろう。憤怒の形相を浮かべたナックルとマモンとが、一斉にグラマラスなボディに踊りかかってきた。
 
「抗うだァッ!? 満足に動けねえ死にかけがッ・・・ふざけたことぬかすんじゃねェッ――ッ!!」

 ティオの全身はナックルバスターで損傷し、さらに四肢の腱はシスター・マグマに切断されている。
 手足をもがれたも同然の戦姫は、一方的にリンチを受けるしかなかった。カイザー・ナックルが脇腹を蹴り上げると、ベキベキと嫌な音を鳴らしてティオは無惨に宙に浮く。
 
「うぐう”う”ぅ”っ――っ!!! ・・・かはっ!! ・・・あ”っ!!」

 右のアバラ骨が、数本は砕けたことをティオは察した。
 血を吐きながら浮き上がった戦姫は、受け身すらろくに取れない。四肢を踊らせながら、長い髪を流して重力に引かれていく。
 
「少しカワイイからって、チョーシに乗ってんのカネ?」「闘うってんなら、容赦なくヤルゼ?」

 砂地に激突する前に、ティオの左右で分身宇宙人の声が響いた。
 次の瞬間、オウムのような姿をした頭部が、スイカとも評される双乳に殺到する。
 ガッツ星人・マモンの嘴が、形も大きさも見事なバストに両サイドから突き刺さっていた。
 
「あぐう”ぅ”っ!! うああああ”あ”あ”っ~~~っ!!!」

「腕も脚も使えないおめーは、嬲り放題ダゼ」「ちょっとは加減してもらえる、なんて思うナヨ? 生意気な戦姫ほど念入りに殺したくなるんダゼ」

 ドシュッ!! ドシュッ!! ドシュッ!! ドシュッ!!
 
 胸に、脇腹に、太ももに。
 柔らかで、弾力性もある乙女の肢体を、次々に嘴が抉り刺す。
 ターコイズブルーの長い髪は、カイザー・ナックルによって鷲掴みにされた。四肢を脱力させ、だらん、とぶら下がるウルトラレディ・ティオ。
 〝猛将”に片腕で吊り下げられる格好となった戦姫は、まさしくサンドバッグのようなものだった。
 バストやヒップの膨らみ方からすると、奇跡的としか見えぬキュッと締まった細腰に、巨大で尖ったナックルの拳がフックとなって叩き込まれる。
 
 ボゴオオオォアッ!! ベギゴギィベギンッ!! ブジュウウゥッ!!
 
「がはああア”ア”ア”ァ”っ―――ッ!!! うあああ”あ”ア”ァ”っ~~~ッ!!!」

「ケッ!! 折れた肋骨が内臓に突き刺さったかッ!? 脆弱な戦姫だぜッ!!」

「ほれ、もっと肉を抉ってやるヨ」「キレイな顔してるからって、キレイに死ねると思うなヨ」

 カイザー・ナックルの豪打が華奢な肢体に撃ち込まれ、ガッツ星人・マモンの嘴がザクザクと柔らかな肉を啄む。
 凄惨な光景だった。髪を掴まれたまま垂れ下がる美戦姫が、成す術なく骨を砕かれ、肉を抉られていく。
 ただ一人生き残ったウルトラ戦姫は、人々が遠巻きに見守るなか、処刑されようとしていた。
 
「おやめなさい、ふたりとも。面白いことを思いつきましたわ」

 ティオのカラータイマーがいまにも消え入ろうとした寸前、ひとり傍観していたシスター・マグマが制止に入る。
 ガクンと前に倒れる戦姫の美貌を、〝謀将”は青髪を掴んで引き起こした。吐血により、ティオの口元から胸にかけて、真っ赤に染まっている。
 
「あぐっ・・・あ”っ・・・」

「貴女は最後まで抗う、と言いましたね、ウルトラレディ・ティオ。あそこで横たわるアイナは、殺してと懇願したというのに」

「・・・私・・・は・・・最後の・・・戦姫、です・・・・・・簡単に・・・死ぬわけには・・・いきま、せん・・・っ・・・」

「素敵な答えですわ。我が神レディ・マグマが、お好みになるタイプです・・・ブザマに這いつくばり、懸命に生き延びようとするウルトラ戦姫を殺すからこそ、面白いというもの」

 ニセ修道女に広がった笑みは、賞賛の類いではなく、愉快で堪らない、といったものだとティオは受け取った。
 
「では・・・生きてごらんなさい。バラバラの肉片に、なりたくなければね」

 十字剣の柄の中から、機械仕掛けの塊をシスター・マグマは取り出した。
 大きさにして、親指大のもの。金属製の漆黒の部品は、小型のモーターのようにブーンと唸っている。よく見れば全体にビッシリと、細かなムカデのような脚が無数に覆っており、それらが小刻みに振動している。
 
「こんな大きさでも、相当な威力を誇る時限爆弾ですわ。ウルトラ戦姫の肉体を、木っ端微塵に吹き飛ばすくらいは容易な、ね」

 シスター・マグマの意図を察して、ティオの美貌は蒼白となった。
 その股間、乙女の大切な器官が奥に隠されたクレヴァスに、唸る金属片が挿入される。
 蠢く無数の脚が、爆弾本体を前へと推進させる。ティオの膣道に押し込められた塊は、ピンクの肉襞を掻き分けながら、奥へ奥へと進んでいく。
 
「そっ、そんっ・・・!! うああ”っ、いやあああ”あ”っ―――っ!!!」

「うふふ! 気付いたようですね? 早くその小型爆弾を陰部から掻き出さないと・・・貴女の肉体は子宮で爆発を起こして粉々になりますよ?」

 長い青髪を振り乱して、ティオはあられもなく絶叫した。
 
「ケッ!! 相変わらず、いやらしいこと思いつく女だぜッ!!」

「ゴゴゴッ!! こりゃあいい。死にたくなきゃ、おめーの愛蜜を大量に分泌するしかねーナ、ティオ?」「子宮の奥底まで埋まっちまったら厄介ダゼ? 早くしねーとヤベーゾ?」

 侮蔑と嘲笑の声が交錯するなか、ティオを拘束するカイザー・ナックルの手が離れた。
 万が一、爆発に巻き込まれないよう、〝猛将”も〝魔将”も戦姫から遠ざかる。
 砂浜にひとり置き去りにされたティオは、仰向けに寝ながら動かぬ四肢を必死に暴れさせた。
 
(こ、このままじゃっ・・・!! 私のなかで、爆弾が・・・!! あああ”、なんとか、なんとかして掻き出さないとっ!!)

 しかし、肘の腱を切られた両腕は、ティオの思うように動かない。
 激痛に耐えながら、どうにか両手の指を股間に辿り着かせる。だが、無数の脚を振動させ、侵入を続ける小型爆弾は、すでに膣道の奥深くに入り込んでしまっていた。
 
「うあああ”っ・・・そん、なっ・・・!! ・・・うぅ”・・・ううう”っ!!」

 やるしか、なかった。
 最後まで抗うのが、ひとり残されたティオの使命だった。ウルトラ戦姫が簡単に諦める姿を、人々に見せるわけにはいかない。
 あまりに惨めな行為とわかっていても、ティオに残された方法は、マモンが促した屈辱的なものしかなかった。
 
 ・・・クチュ・・・クチュ・・・ブチュ・・・
 
「ゴゴゴッ!! コイツ、オナニー始めやがったゾ!」「ウルトラ戦姫が公開オナニーとはナ!」

 陰唇に指をあてるのが精一杯のティオは、AV女優としての仕事で覚えた、女の愛汁を大量に分泌させる手段を取っていた。
 右手の指をピンクの肉襞に沿わせ、小刻みに摩擦する。
 同時に左手はクリトリスの包皮を剥いて、過敏な肉芽を直接しごいた。
 より悦楽の信号を受けるためには、股を大きく開くのが効果的であった。爆弾を内側から流し出すためにも、Mの字に開脚するのは理想的な体位だ。
 
 その破廉恥な格好のまま、ウルトラレディ・ティオは淫靡な音色を流してオナニーを続ける。
 
「やっぱりてめえは淫乱じゃねえかァッ―ッ!! オラッ、淫乱戦姫よォッ――ッ!! 死ぬ前にオルガスムスに達してえのかッ、好きモノがァッ!!」

 カイザー・ナックルの愚弄の声に、自慰の指を緩めずティオは涙を流した。
 淫乱と呼ばれて、否定できない行動を今自分は取っている。数多くの衆人環視のなかで。
 しかし、どれだけ悔しくても、最後の瞬間まで抗うためには淫らな行為に走らねばならなかった。己の手で、淫乱戦姫という言葉を、証明する羽目になろうとも。
 
「うう”ぅ・・・ぐすっ・・・ぅ”う・・・っ・・・!!」

 股間で鳴る淫靡な音色に、ティオの嗚咽が混ざりつつあった。
 
「・・・結局貴女たちウルトラ戦姫は・・・死を望もうとも、死に抗おうとしても・・・惨めな敗北からは逃れられないのです。我らに歯向かう限り・・・」

 波間に響くシスター・マグマの声は、新たな四天王たちの、事実上の勝利宣言のようでもあった。
 ティオの子宮奥深くで、ブーンというモーターにも似た音が、ますます大きくなっていく・・・
 全ての決着の瞬間が、近付いていた。
 
 
 
 5、
 
 
「ぇはぁっ・・・はぁ”っ・・・くふっ・・・と、取れないっ・・・!! は、早く爆弾をっ・・・出さなきゃ・・・んん”っ~~っ・・・!! ぅああ”っ、イヤ、イヤああ”っ~~っ!?」

 悲愴に満ちた戦姫の喘ぎ声と、くぐもったモーターの低音とが、波打ち際に響く。
 クチュクチュと、陰唇を掻き混ぜる指の音が、だんだんと大きくなっている。ティオの下腹部で湧き出る秘壺の蜜が、増量している証拠だった。すでに股間のクレヴァスも両手の指も、滴る愛液でヌラヌラと濡れ光っている。
 仰向けでM字に開脚し、自らの陰部を慰めるティオの公開オナニーショーは、10分以上に渡り繰り返されていた。
 
 ウルトラ戦姫の勝利を祈って、遠巻きに声援を送っていた人々は無言でこの光景を眺めている。ティオを助けるために、新たな援軍がやってこないことを彼らはわかっていた。マインもアイナも、すでに倒されているのだから当然だ。
 ティオが処刑されるのも、時間の問題だった。ただ、一刻も長く生き長らえるために、青髪の戦姫は膣に埋まった小型爆弾を取り除こうとしている。
 残念だが、人々はもうティオに逆転の期待をかけることはできなかった。ウルトラ戦姫は負けたのだ。侵略者たちの圧倒的な戦力の前に。
 
 多くの地球人たちは、桃色に頬を染め、視線を蕩けさせたティオの表情に、劣情を催し始めていた。ウルトラ戦姫への畏敬や親愛の情が、敗北を悟った瞬間からボロボロと崩れ出した。
 ウルトラ戦姫は「守護者として信頼し、命を預けたヒロイン」から「巨大で魅惑的な、異星人の美乙女」に変わったのだ。
 
 クリトリスと陰唇を己の指で愛撫し、ハァハァと艶のある喘ぎを漏らすティオに、男たちは股間をアツくさせずにはいられなかった。なかにはパシャパシャと、携帯していたスマホのカメラ機能で、写真を撮り始める者までいる。
 くしくも人間体での生業であるAV女優と変わらない姿を、ティオは満天下に晒していた。
 
「うああああ”っ・・・このままじゃっ・・・!! 爆発しちゃいますっ・・・!! わ、私のお腹のなか、でっ・・・くぅ”っ、ううう”ぅ”っ~~~っ!!!」

 モゾモゾと膣道を這い進む小型爆弾。
 その無数の脚が肉襞をこすり、快感の津波をティオに送り込んでくる。自らの指の動きとあいまって、戦姫の下腹部はアツくたぎった。痺れるような気持ちよさに、女の奥壺から蜜が分泌される。
 
 ウルトラ戦姫としてあるまじき恥辱だが、愛汁を迸らせるのは、ティオの狙い通りでもあった。両腕が満足に動かぬ今、子宮に埋まろうとする爆弾を外に流し出すには、大量の蜜を湧き出させるしかない。
 
「ぅあ”っ・・・!? ダ、ダメぇ”っ!! ・・・と、とれないっ・・・とれませんっ!! ば、爆弾が・・・っ・・・あああ”っ、死・・・死んじゃうぅ”っ――っ!! わ、私・・・粉々になって・・・っ!!」

 愉悦に瞳を泳がせながらも、ティオは切迫した声で絶叫した。
 肉悦に感じていながらも、同時に死の恐怖に怯えている。しかし、恐怖すればするほど、焦れば焦るほど、愛蜜の生産には邪魔となった。十分すぎるほど愛撫に感じているのに、撮影現場で体験したような、『潮を吹く』と言われる現象まで辿り着くことができない。
 
「必死になってオナニーするウルトラ戦姫・・・ふふふ、こんな光景を我が神レディ・マグマに見せたかったのです」

「ケッ!! 淫乱戦姫にはお似合いの最期じゃねえかッ!!」

「ゴゴゴッ!! オナニー披露しても、結局ムダになりそーだナ。クソダセー戦姫ダゼ」「ゴゴゴッ!! イクだけイッテ、最後はドカンってワケダ。子宮から粉々ってカ」

 距離を置いて取り囲んだ侵略者たちが、三者三様に侮蔑の台詞を投げつける。
 こぼれる涙を拭き取ることも忘れ、ティオは指の摩擦に集中した。敵の嘲りに、反応している余裕などなかった。
 死ぬ。早く潮を吹かねば、下腹部を爆破されて絶命してしまう。恐らく胴体は二つに裂け、上半身と下半身とで分離してしまうことだろう。
 だが、どれほど頑張ったところで、限界はあった。己の指の刺激だけでは、愛蜜はトロトロ流れても、激しく噴き上げるほどの勢いは生まれない。
 
「・・・っ・・・もう・・・ダメ・・・ぇ”・・・っ!!」

 モーターの唸りがより奥へと進んでいく。小型爆弾がますます子宮に埋まるのを悟り、ティオはたまらず仰け反った。
 オナニーシーンを人々に晒した挙句に、下腹部から爆破されて死んでいく・・・そんな惨めすぎる最期を、覚悟したその時だった。
 
「・・・え”っ!? ・・・はくぅ”っ!! ・・・ふはあ・あ”・ぁ”っ!?」

 唐突で、激しすぎる快感。
 それはティオの股間、今まさに己の指で慰めている陰裂で起こっていた。指の摩擦だけではない、もっと湿った、生温かい悦楽の刺激が、秘部に加えられたのだ。
 
 天を見上げていた顔を、すかさずティオは己の両脚の間に向けた。
 そこにいたのは、鮮やかな金色をした、ツインテールの戦姫だった。
 
「ア・・・アイナ・・・ちゃんっ!!?」

 背骨と両腕を砕かれ、股裂きで立つことも不能になっていたウルトラレディ・アイナは、ずるずると芋虫のように這ってティオの股間まで移動していた。
 
「・・・ティ・・・・・・オ・・・っ・・・・・・」
 
「ど、どうしてっ!?・・・アイナちゃんが・・・っ!! な、なぜそんなことを・・・っ!?」

「・・・・・・手伝って・・・・・・あげ・・・る・・・っ・・・・・・ウルトラ・・・戦姫、が・・・・・・全滅するわけには・・・いかない、でしょ・・・っ・・・!」」

 首と舌とを懸命に伸ばして、黄色のオイルにまみれたアイナが、ティオの秘唇を舐めている。
 カラータイマーをガッツ星人に抜き取られ、ナックルバスターで肉体を破壊されたツインテールの戦姫。もはやアイナに闘う力など、残ってはいない。そこにいるのは、ただ巨大なだけの、瀕死のうら若き乙女に過ぎぬ。
 だがウルトラ戦姫は、カラータイマーを失っただけでは直接死に至るわけではなかった。危険な状態にはあるものの、アイナはまだ息絶えてはいなかったのだ。
 いや、正確に言えばおそらく――。
 
「その小娘はわざと生かしておきましたわ。死んでしまったら、みっともないお漏らし姿を晒した恥辱から、解放されてしまいますものね・・・」

 笑いを含んだ、シスター・マグマの声が届く。
 ティオの予想通り、敢えてアイナは生かされていた。死を与えれば、むしろアイナが楽になることをニセ修道女はわかっているのだ。守るべき人々から嘲りと憐みの視線を浴びることが、どれほどアイナの心を切り刻むのか・・・シスター・マグマはウルトラ戦姫がボロボロになる方法を知り抜いている。
 
「それともうひとつ。マインと違ってそのアイナは、生かしておいても脅威になりませんので」

 〝謀将”の台詞は、自信家だったアイナを深く傷つけたに違いなかった。
 舌先をペロペロとティオの股間に這わせながら、ツインテール戦姫の瞳から涙が流れ落ちた。シスター・マグマの台詞は、『アイナは殺す価値すらない』と宣言しているようなものなのだ。
 
 皮肉な話だった。生き恥を晒すなら死んだ方がマシ、と考えているアイナが、ティオの命を救うために辱めを与えている。戦姫が戦姫の秘所を舐める、などという行為は、双方ともに嘲笑の対象となるというのに。
 
 だが、それでもアイナはティオへの愛撫を止めようとはしなかった。
 
「・・・死なせ・・・・・・ない・・・っ・・・」

 アイナの舌が、深くティオのクレヴァスに挿し入れられる。
 たまらず青髪戦姫の口から、艶っぽい喘ぎが漏れた。己の指とは比べものにならぬ、鋭い快感が送られてくる。
 
「・・・アイナ・・・はっ・・・! ・・・どんなに・・・バカにされて、も・・・いい・・・っ! ・・・でも・・・意地で、もっ・・・・・・ティオは・・・生かすんだから・・・っ・・・!!」

 懸命なアイナの奉仕を受けながら、ティオはようやく悟った。
 骨を砕かれた肉体で虫のように這いずり、仲間の性器を舐めるなど、アイナにとって屈辱的すぎるに決まっている。本来ならこの勝ち気な少女戦姫が、こんな惨めな想いを受け入れるわけがない。
 
 ティオに生きて欲しい。きっと本気で、アイナはそう願ってくれているのだろう。
 だからこそ、瀕死の肉体を動かして、舌を丁寧に挿し入れてくる。人々が興奮しているのを察知しながらも、卑猥な行為をやめようとしない。
 
 アイナの愛を、確かにティオは感じ取った。後輩にあたるツインテール戦姫は、自分のプライドよりもティオの命を優先してくれている・・・
 その愛が、喜びが、ますます快感を増幅した。アイナの舌が与える刺激は、この世のものならぬ甘美な響きとなった。
 
「あ、あああ”っ――っ!! ア、アイナっ・・・アイナちゃぁ”・・・んん”ん”っ~~~っ!!! んはぁ”、ダメ、ダメぇ”っ~~~っ!!! か、感じぃ”・・・感じすぎちゃぁう”ぅっ―――ッ!!!」

 ピチャ・・・ペロペロ・・・チロチロチロ・・・
 
 稚拙なはずのアイナの舌の動きが、極上の法悦と化す。
 ピクピクと痙攣するツインテール戦姫は、半ば意識を失っているようだった。白い眼を剥きながらも、膣道へ小さなベロを出し入れしている。プシュプシュと溢れるティオの愛蜜が、可憐な顔を濡らしていく。
 
 イク。イッチャウ。
 
 快感が脳で爆発し、ティオは自分が昇天しかけているのを悟った。撮影現場で何度も経験した、あの感覚。あと数秒で、私は潮を吹こうとしている―――。
 イキ顔を見られる羞恥と、死から逃れる安堵。そのふたつの感情が、ティオの脳内で複雑に交錯した。
 
 爆弾は、きっと流れ出るわ・・・淫乱のそしりは免れないでしょうけど・・・
 
 ほんのわずか。ホッと一息つこうとした瞬間、予想外の事態がティオを地獄へと陥れた。
 
「おっと。幸せそうな顔で、昇天できると思うんじゃねえぞォッ!!」

 不意にふたつの乳房を鷲掴みにされ、ティオの肢体は空中に持ち上げられていた。
 
「なぁっ・・・!? カ、カイザー・ナックル・・・っ!!」

 アイナによって命を救われる・・・ブザマではあるが、少し嬉しい結末など、侵略者たちは許してくれそうになかった。
 ティオがオルガスムスに達する、とわかった途端、ゲームは強制終了させられたのだ。

「アイナッ・・・!! てめえが出てこなきゃ、もっとオナニーショーを愉しめたってのによォッ!! イクんなら、オレの手でイカせてやらァッ、ティオッ―ッ!! 派手にぶちまけろやァッ――ッ!!」

 少しでもティオに・・・ウルトラ戦姫に・・・無惨な敗北をプレゼントする。
 それはナックル、ガッツ、マグマという、かつて戦姫に屈辱を受けた異星人の、宿願なのかもしれなかった。
 
 〝猛将”が、動揺するティオを肩に担ぐ。いわゆる背骨折り、アルゼンチンバックブリーカーの態勢。だが通常なら首と太ももとをロックするところを、カイザー・ナックルには6本も腕があるのだ。
 2本の腕はバストを揉みしだき、さらに残る2本は股間の陰裂を責め立てる。
 
 乳房と秘所とを弄りながらの拷問技。
 官能の手淫と、背骨への破壊を、この技はひとつに複合させていた。
 
「喰らいやがれッ、これがナックルバスターに続くオレの処刑技ッ・・・名付けてヘブンズ・ブリッジ!! 天国に逝きやがれェッ――ッ、クソ淫乱戦姫がよォッ!!」

 アイナの舌愛撫により、限界まで昂ったティオの乳房を、膣穴を、ナックルの指が荒々しく摩擦する。
 そのうえで上空高く舞い上がったカイザー・ナックルは、大地に着地すると同時にティオの背骨を一気に反り曲げた。
 
 ドオオオオッ!!! ・・・ベギイイィッ!!! ボギボギボギッ!!!
 
「はああ”ぁ”う”っ!!! きゃああああ”あ”ア”ァ”っ―――ッ!!! ・・・っ!!!」

 着地の衝撃とナックルの怪力とで、ティオの背骨は無惨に砕けた。
 ぐるん、と白目を剥く青髪の戦姫。
 その瞬間、ダムの決壊した女壺が、大量の飛沫を股間から噴射する。
 
 ぷしゅっ、ぷしゃあああああっ―――っ・・・!!! じょろろろろ・・・
 
 潮も、小水も、愛蜜も、あらゆる体液が垂れ流れる。
 〝猛将”の肩の上で橋を架けたティオは、半濁の滝をバシャバシャとこぼし続けた。
 
「・・・ふふふ・・・ただのひとりエッチ用のローターが・・・こんな形で役に立とうとは思いませんでしたわ」

 池のように広がった蜜溜まりのなかから、シスター・マグマは無数の脚が覆った金属製の破片を拾い上げた。
 だが、絶頂と破壊とで意識を飛ばしてしまったティオには、もうその声は届いていない。
 
「ケッ!! ホントに昇天した気分はどうだッ、汁まみれのクソ戦姫よォ!?」

 自ら垂れ流した体液の池に、脱力した青髪戦姫の肢体が投げられる。
 ピクリとも動かないティオの胸中央に、カイザー・ナックルの腕のひとつが伸びた。
 
「これで3つめのカラータイマーだッ・・・!! オレたちは四天王として完全復活するッ!!」

 ブチブチッ、と音がして、ティオの命の結晶は、〝猛将”の手により引き抜かれた。
 
「ゴゴゴッ!! これでメフィラスのダンナとの契約は成立ダナ!」「ゴゴゴッ!! こんな『裏地球』なんかじゃなく、元の世界のウルトラ戦姫こそがオレ様たちの獲物ダ!」

 ティオ、アイナ、マイン。
 いずれも胸中央を抉り抜かれた戦姫たちに、侵略者たちの哄笑が降りかかる。
 3人の戦姫は、指先ひとつ、動いてはいなかった。新たな四天王の手にかかり、彼女たちは完敗を喫した。
 
「では・・・元の次元に戻るとしましょう。本当の闘いはこれからなのですから」

 カイザー・ナックル。ガッツ星人・マモン。そしてシスター・マグマ。別次元から現れた3体の侵略者は、霞のように姿を消していった。
 
 体液に濡れ光り、カラータイマーを抜き取られたウルトラ戦姫は、いつまでも人々の眼に晒され続けた。
 
 動けなくなったティオ、そしてアイナのもとにも、ゆっくりと死が近づいていく。
 いずれも豊満なボディと、可憐なルックスを誇る3人の戦姫は、凍えた彫刻のように冷たくなっていった。
 
 メフィラス星人が差し向けた四天王の手により、『裏地球』のウルトラ戦姫は全滅した―――。
 
 
 
 ≪ウルトラ戦姫物語 パラレル編  ~完~ ≫
 
 
 
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| ウルトラ戦姫物語 | 01:19 | トラックバック:0コメント:1
コメント
新京史朗さまhttp://ryonablog475.blog2.fc2.com/ のブログ30万HIT記念ということで手掛けさせてもらったこのシリーズでしたが、ようやく完結することができました。

ここ一週間くらい、全く別ジャンルの方面で私的に遊んでいたりしまして、かなり時間が取れず・・・加えてあともう少しで完成、というところまで来ながら、寝落ちを繰り返したので、思った以上に苦戦してここまで辿り着きました(-_-;)

これでいよいよオメガに集中、といきたいところですが、その前にせっかく区切れがいいところなので「レッスル」の続きもちょっとやろうかと思っています。オメガが始まったらそちらが中心になると思うので。オリンピックのせいで、スポーツ熱も高まってますしw
裏ではウルトラ戦姫のDL用のも進めているので、しばらくはそのあたりが創作の中心になりそうです。
2016.09.01 Thu 01:21 | URL | 草宗
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