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草宗の書斎

オメガスレイヤーズ ~カウント5~ 最終話 カウントゼロ。始まりの終わり③ | main | オメガスレイヤーズ ~カウント5~ これまでのあらすじ
オメガスレイヤーズ ~カウント5~ 最終話 カウントゼロ。始まりの終わり②

3、絶斗


「ねえ、オジサンたち。わかってるとは思うけど、手出ししないでね」

 プラチナブロンドの髪を鷲掴み、右手ひとつでオメガヴィーナスの肢体を持ち上げた少年が、他の妖化屍たちを見回しコロコロと笑う。小学生ほどの子供が、164cmある成人女性を軽々と扱うのは、悪い冗談のような光景であった。しかも今の四乃宮天音は、純白のボディスーツと紺青のケープを身に着けた、スーパーヒロインそのものの姿なのだ。
 
「ボクはね、噂のオメガヴィーナスがどれほどのものか、試したいんだよ。ボクと闘って、何分立っていられるのか、ね」

 おかっぱ頭の下で、細長い両目がさらに細くなる。意地の悪い、目つきだった。この少年はあらゆるものを蔑んでいると、その目つきだけで天音は察する。
 白銀の光女神に埋まっていた左の拳を、天妖・絶斗は引き抜いた。再び同じ箇所に、ボディブローを放つ。
 バヂィッ!! と炸裂音がして、少年の拳は美乙女の掌に受け止められていた。

 
「・・・あなたも、六道妖のひとりなのねッ・・・!?」

「ん~? なに、その眼。生意気だなァ~、お姉ちゃん」

 敵であることを認識した天音の瞳は、鋭いものになっていた。しかもただの敵ではない。ミサイルを直撃されても耐え抜くオメガヴィーナスの肉体が、この少年妖魔の一撃で悲鳴をあげたのだ。〝覇王”と称されるだけの脅威を、天音は身をもって感じていた。
 囚われた妹・郁美を救うためには、オメガヴィーナスは絶対に負けることは許されない。六道妖の根拠地にひとり乗り込んだ白銀の光女神は、どんな強敵が出現しようと、己の力で活路を開くしかないのだ。
 たとえ子供の姿をしていようと、私は闘う。
 そう強く決意した矢先、しかし先手を打って攻撃を仕掛けたのは、絶斗の方だった。
 
「生意気な女には、やっぱり泣き喚いてもらわないとね」

 オメガヴィーナスを見上げる少年の眼が、黒く染まる。と思った時には、絶斗の双眸からは漆黒のレーザーが発射されていた。
 
「なッ!?」

 天音にとっては、予想だにしない攻撃だった。瞳からレーザーを放つ技なら、オメガヴィーナスにも〝ホーリー・ヴィジョン”がある。だが敵が、妖化屍が同様の光線技を使うなど、思ってもみなかったのだ。
 聖なる白光〝ホーリー・ヴィジョン”と異なり、絶斗が撃ったのは暗黒のレーザー。
 その闇の一撃が、至近距離から光女神の美貌に直撃する。
 
「うああ”ッ!? うああ”ア”ア”ッ~~ッ!!」

 バジュンッ!! と火花が飛び散り、なにかが焼ける音がする。
 たまらず両手で、顔を覆うオメガヴィーナス。そのしなやかな指の間から、黒煙が立ち昇る。
 
「なんだよ、目から光線撃てるのは、自分だけだとでも思ってたの? ボクくらいエネルギーに満ちてると、これくらい簡単なんだけどなぁ」

 悶絶しながら天音は悟る。この少年妖化屍は、自分と、すなわちオメガヴィーナスと似たタイプだと。
 色こそ白と黒で正反対だが、彼は己の体内にある絶大なエネルギーを武器としているのだ。虎狼のように武術の技量を極めたわけではなく、啄喰のように獣の筋力を得ているわけでもない。少年自身の元々の身体能力は、決して高くはないが・・・妖化屍として存在するためのエネルギー、天音でいえばオメガ粒子にあたるものが、桁外れに与えられているのだ。
 生まれついての、天性の、最強妖化屍。それが天妖、〝覇王”絶斗。
 
 このままではマズイ。焦るオメガヴィーナスに、絶斗は反撃を許さず襲いかかる。
 光女神の腰に両手を回し、正面から抱き締める。スーパーヒロインに憧れた少年が、抱きついているようにも見える姿。しかし天音の両腕ごと拘束した〝覇王”は、巨大万力のごとき怪力で純白のボディスーツに包まれた肢体を圧迫していく。
 
 ギュウウウウ・・・グググッ・・・!!
 
「かはぁッ!? うあッ、ああああ”あ”ッ~~ッ!!」

「あはは! いい悲鳴! どう? ボクの力、すごいでしょ?」

 背骨と、アバラの骨が軋むのを、天音は自覚した。必死で抵抗しているにも関わらず、絶斗の締め付けはどんどんと強くなっていく。まるで無機質なマシンに、胴体を裁断されているかのようだ。エレベーターや電車のドアで身体を挟まれ、そのまま閉じられる・・・そんな錯覚が脳裏によぎる。
 恐ろしいことだった。オメガヴィーナスが内側から腕力で絶斗の拘束を解こうとしているのに、その抵抗を少年妖化屍はまったく無視しているのだ。光女神を嘲笑うように、くびれたウエストをメキメキと搾っていく。
 
(わ、私よりも・・・パワーが上だというのッ!?)

 妖化屍の身体能力は、オメガスレイヤーには及ばぬはずなのに。
 苦痛に歪む美貌が、さらに蒼白となる。例外中の例外を奇跡の存在と呼ぶが、なぜそんな奇跡が、妖魔のなかで起こってしまったのか。
 
「・・・へぇ~。すごいね、さすがオメガヴィーナスだ。ボク、真っ二つにしようと思ったのにうまくいかないや。こんなに力あるひと、初めてだよ」

 潰したと思った虫が、まだ生きていた。絶斗の天音に対する褒め言葉は、そんな調子だった。
 オメガヴィーナスのパワーに驚いてはいるが・・・あくまでそれは『思ったよりもやる』という意味合い。
 
「くッ、ううぅッ・・・! こ、こんなッ・・・!?」

「でもさ、この状態だとお姉ちゃん、なにもできないよね?」

 クスクスと、細い目をさらに細めて少年妖化屍が笑う。
 その糸のようになった両目から、再び漆黒のレーザーは発射された。密着して抱きついた態勢で。ちょうど少年の目の前にある、オメガヴィーナスの胸に向かって。
 青色で『Ω』が描かれた黄金の紋章に、暗黒の光線が至近距離で直撃する。
 
「はあう”ッ!? んはあ”ッ、ああああ”ア”ア”ッ――ッ!!」

「きゃあああ”~~ッ!! あ、天音ッ・・・お姉ちゃんッ!?」

 祭壇の上で転がった妹・郁美が、たまらず悲鳴をあげていた。
 細い、一筋の漆黒のレーザーが、胸の黄金マークを焼いていく。シュウシュウと立ち昇る黒煙。プラチナブロンドの髪を振り乱して、オメガヴィーナスは悶絶した。
 
「あははは! 骸頭のオジサンに教えてもらったよ。このマークの位置が、お姉ちゃんたちオメガスレイヤーの弱点なんでしょ? 弱いところをわざわざ教えるなんて、バカだよね」

 『Ω』の文字をなぞるようにして、レーザーが移動しジリジリと焦がしていく。紋章が位置する胸の中央部は、オメガ粒子の集積地であった。オメガヴィーナスの動力源を攻撃されるのは、命そのものを削られるも同然といっていい。
 焼き印を乳房に押し付けられるような激痛に、全身の汗が噴き出す。アーモンド型の魅惑的な瞳が、ヒクヒクと裏返りかかる。
 
(ダ、ダメッ・・・!! こ、子供だと思って、手加減など考えていたら・・・本当に嬲り殺されてしまうわッ!)

 自分のなかで、どこかはびこっている甘さを、天音は戒める。
 理性では強敵と認識していても、本能に近い部分がつい遠慮をしてしまう。その常識的な感覚をムリヤリ押し込め、少年の姿をした天妖に反撃しなければならなかった。
 だが、そんな天音の心を読み取ったかのように、絶斗はすかさず追い打ちをかける。
 
 ダンッ!! 床を強く踏む音。ベアハッグでオメガヴィーナスを締め付けたまま、おかっぱ頭の少年がジャンプしたのだとわかった。
 と、思った瞬間には、凄まじい速度で光女神の脳天は、教会の天井に突き刺さっていた。
 
 ゴキャアアアアッ!!
 
 轟音が、遅れて響く。
 絶斗に抱えられたオメガヴィーナスの頭部は、まるまる顎まで埋まっていた。バラバラと、天井に開いた穴から漆喰と木片が落ちてくる。
 細長い首から下だけが覗く美乙女の肢体は、ビクビクと激しく痙攣していた。
 
「ッ!! おねえッ・・・ちゃ・・・ッ!!」

「ああー、ひとつ言うの忘れてた。この建物さあ、〝オーヴ”とかってやつで補強してあるらしいよ? オメガスレイヤーやボクたちの力でも、簡単に壊れないようになってるんだって。よくわかんないけど、要するにお姉ちゃんはここから逃げられないってことだね」
 
 グボリと天音が引き抜かれた天井の穴からは、緑色に光る鉄骨が見えた。
 アンチ・オメガ・ウイルス=A.O.V.・・・通称〝オーヴ”は、簡単にいえばオメガ粒子の活動を抑える物質であった。そこに触れれば、オメガスレイヤーの超人的パワーも発揮されなくなってしまう。普通の人間・四乃宮天音の脳天が、天井に激突したのと変わらないだろう。
 美しき光女神の瞳は、焦点があっていなかった。金色にも近いセミロングの髪の間から、ツツ、と鮮血の糸が額から眉間へと垂れ流れる。
 
「・・・ァッ・・・!! ゥァッ・・・ァ”ッ・・・!!」

「なんだよ。せっかく説明してやったのに、ちゃんと聞いてないじゃん」

 頭部を強打し、脳震盪を起こした状態のオメガヴィーナスを、絶斗は解放した。高い天井から、青のケープを翻す光女神が落ちていく。
 自らも落下しながら、〝覇王”を冠する少年は、組み合わせた両手でプラチナブロンドの後頭部を殴りつける。
 
 ドキャアアアアッ!! ドオオウゥゥッンンンッ!!!
 
 目に見えぬ速さで、天音の肢体はうつ伏せに床に叩き落とされた。バウンドした理想的なプロポーションが、5mは浮く。床にも〝オーヴ”による補強が成されているのは間違いない。
 後頭部を鈍器で打ちつけられた衝撃に、オメガヴィーナスのアーモンドアイは完全に白目を剥いていた。
 
「ほらほら、背中ガラ空きじゃん!」

 上空から落ちてくる絶斗が、青のケープ越しに、両足を揃えたキックを天音の腰に突き刺す。
 再び凄まじい轟音を伴って、オメガヴィーナスは床に撃墜された。補強されているはずの床に、10cmは埋没する。
 うつ伏せに横たわる肢体を踏みつける形で、自慢げに両腕を組んだ少年妖魔が、白銀の光女神の腰の上に乗っていた。
 勝者と敗者が一目でわかる、これ以上ない屈辱的姿。
 
「ごふぅッ!! ・・・ぅあ”ッ・・・!! ぐッ・・・くぅッ!!」

「けっこう効いてるはずなのに、やっぱり生意気だよね」

 明らかに天音が受けたダメージは、それまでとは違っていた。絶斗の一撃一撃が、確実に重みを伴って効いている。床に這いつくばった白銀の光女神は、叩きつけられた痛みで小刻みに肢体を震わせていた。
 だが。咳き込みながらも。瞳をいまだに虚空に彷徨わせていても。
 絶斗に背中を踏みつけられながら、オメガヴィーナスは懸命に身を起こそうとする。歯を食い縛り、両腕を突っ張って上半身を起こす。
 表情は見えなくても、〝覇王”には天音が戦意をまるで失っていないことはよくわかった。その勝ち気な反応が、イラッとさせる。
 
「わかってないの? ・・・おまえのさー、パワーもスピードも、まるでボクには敵わないってことが」

 ドスンと、オメガヴィーナスの背中に絶斗は腰を下ろした。鮮やかな紺青のケープを尻に敷く。
 左の腕を、天音の白く細い首に回す。子供の腕は、容赦なく咽喉元に食い込んだ。
 
「ぐううッ!? うう”ッ!!」

「ほーら、今度こそ真っ二つに折ってやるよ」

 首を絞めつけながら、絶斗はオメガヴィーナスの上半身を一気に後方に反らす。
 
 メキメキメキッ!! ミシイッ!!
 
「んああ”あ”あ”ッ―――ァッ!!」

 ほとんど直角になるまで、天音の背骨が反り曲がった。
 
「あははは! ほら、逃げてみろよ? このままだと背骨がボッキリいっちゃうぞ。最強の破妖師とかのパワーで、ボクの技から脱出してみろ!」

(か、返せ・・・ないッ!! こんな小さな身体の・・・どこにこんなッ・・・パワーが・・・ッ!?)

 窒息と背骨折り。二重の苦痛が激しさを増す。咽喉に食い込む腕にも、背中を反り上げるパワーにも、天音は対抗できなかった。
 認めなければならなかった。少なくとも、腕力の面で〝覇王”絶斗はオメガヴィーナスを確実に凌駕している、と。
 
「・・・そんッ・・・なッ・・・!? オメガ・・・ヴィーナス、がッ・・・! 負ける・・・はず、ないッ・・・!!」

 依然視線を虚ろにし、厚めの唇から苦悶の呻きを漏らす白銀の光女神。
 その形のいい右の乳房に、背後から少年妖化屍の掌が迫る。
 真っ黒な闇のエネルギーを帯びた5本の指が、盛り上がった丸みをガッチリと鷲掴む。
 肉の焦げるような音と、黒い煙がオメガヴィーナスの右乳房を包んだ。
 
「あぐう”ッ!! んああああ”あ”あ”ッ―――ッ!!!」

「胸のマーク、毟り取ってやるよ。でもそれだけじゃないぜ?」

 黄金の『Ω』の紋章が、白銀のボディスーツが、ブチブチと黒い指に引き裂かれていく。
 乙女の肢体にピッタリ密着したコスチュームを破りながら、絶斗の右手は柔らかな膨らみを揉み潰した。
 グニュグニュと揉みしだく。Dカップのバストを、掌の中で弄んだ。
 
「おまえらって、犯されると弱くなるらしーじゃん。『純血・純真・純潔』だっけ? レイプしながら殺せるなんてサイコーじゃんね?」

 ゴブッ、と天音の口から鮮血が噴き出る。ベギイッ、と嫌な音色が腰の付近で鳴った。
 『征門二十七家』の血を守ることは、オメガスレイヤーになるための絶対条件であった。故に血を穢される行為、『二十七家』以外の者との性交渉は、オメガ粒子の乖離に繋がる。即ちオメガスレイヤーの弱体化を招く。
 くしくもオメガヴィーナスの肉体に起きたダメージが、『純潔』の重要性を、六道妖全員の眼前で証明してしまっていた。
 
 しかし、子供の姿をした妖化屍の愛撫は、天音にダメージのみを与えたわけではなかった。
 
「・・・なに、をッ・・・しているのッ!!」

 『純真』でもある乙女の倫理観が、怒りとなって爆発していた。元々死者である妖魔とはいえ、小学生らしき少年が・・・やっていい行為ではない。
 脱出不能と思える態勢で、オメガヴィーナスの右手が床を殴りつける。怒りに任せた、行動のようにも見えた。
 だがそのスーパーパワーの一撃で、絶斗を背に負ったまま、うつ伏せた光女神の肢体は浮き上がった。
 
「え?」

「とあああッ――!」

 浮き上がった拍子に、オメガヴィーナスは二本の脚で立ち上がる。首に絡みついた〝覇王”の腕を掴むと、背負い投げの要領で前方に投げ捨てた。
 くるりと一回転して、着地する絶斗。おかっぱ頭の下で、その表情が少しだけ驚いたものになる。
 
「ゲホォッ!! けほっ、けほっ・・・!! ませたことを・・・するもんじゃないわッ!!」

「はは! 面白い女だな、こいつ! センセー気取りでお説教か? 怒るタイミングがおかしいだろ」

 生真面目な天音が怒ったのは、自分の胸を揉まれた、といった些細な理由ではない。まさしく教師が生徒を指導するように・・・少年がそんなことをしていけない、と保護者のような視点から叱ったものだった。
 ある意味で、愛情の発露にも近い行動。だが、今天音が対峙している相手は、それを素直に受け止めるような生半可な存在ではなかった。
 
「一応ボク、これでもおまえより年上なんだけどね。まあ、いいや」

 薄い唇を吊り上げて、ニンマリと絶斗が笑う。その両脚に力がこもる、と見えた瞬間だった。
 ダッシュした〝覇王”は、天音ですら反応できない速度で、オメガヴィーナスの懐に飛び込んでいた。
 
「ボコって、犯してやれば、生意気な口もきけなくなるよね」

 絶斗のアッパーが顎に吸い込まれ、残像を残してオメガヴィーナスは宙を舞った。
 続いて少年の姿が消える。凄まじい高速で跳んだのだと、数瞬の後に理解できた。
 その後は、なにが起こっているのか、わからなかった。
 
 白銀の光女神と、天妖の〝覇王”の姿が同時に消える。
 全力を開放し、猛スピードでふたりは本気の闘いを始めたのだ。
 教会のあらゆる場所から、肉を穿つ殴打の音色が響く。たまに閃光のように、白銀と青色が煌めいた。ゴウゴウと風が唸るのは、超高速でふたつの肉体が動いているからだろう。どちらかの身体が叩きつけられるたび、壁や床が、ボコボコとへこんだ。
 オメガヴィーナスと〝覇王”絶斗は、肉弾戦を繰り広げていた。まさに光速に迫る闘い。しかし、あまりの速さに六道妖の怪物たちでさえ、その姿を認識できない。〝無双”の虎狼を除いては。
 
「こ、虎狼ッ! どうなっておる!?」

「そう、慌てるな」

 地獄妖・骸頭の問いに、修羅妖・虎狼はゆっくりと言葉を返す。究極の武人をもってしても、集中しなければ闘いの趨勢は判別できないようだ。
 やがて大きく、〝無双”は息を吐いた。
 
「オメガヴィーナスの・・・負けだ」

 不意に、白銀のボディス―ツと紺青のケープに包まれた肢体が、空中に出現する。超高速で移動していた身体が、動きを止めたのだ。
 オメガヴィーナス=四乃宮天音の視線は虚ろに泳ぎ、その口からは鮮血が糸を引いていた。
 力なく、落下していく。コスチュームのあちこちが破れ、そこから覗く素肌は青痣が刻まれていた。
 
 ほとんど一方的に殴られ、K.O.されたのだ。
 
 郁美が見ても、勝敗は明らかだった。無意識のうちに、姉の名を絶叫する。
 悲痛な妹の叫びも届かぬように、青のケープを翻した美しきヒロインは脱力したまま、背中から教会の床に激突した。
 
「あはははっ! やっぱりボクの方が、全部の面で一枚上だったね」

 ピクリとも動かず、大の字で横たわるオメガヴィーナス。
 その傍らに、絶斗がほぼ無傷の状態で姿を現す。女神の名に相応しい美貌と、プラチナブロンドの髪を、無造作に踏みつける。
 
「わかる? ボクみたいに生まれ持った天才には、究極戦士とか言われてるおまえらも、敵わないんだよ。オメガヴィーナスがこの程度なら、他の連中にも圧勝だね」

 天音の横顔を踏む足に、力がこもる。
 〝オーヴ”で強化された床に、視線を彷徨わせた美貌が埋まっていく。メキッ、ミシッ、と頭蓋骨の軋む音色が教会内に響いた。
 信じられない光景だった。超人的能力を誇るオメガスレイヤーのなかでも、最強とされる光属性のヴィーナスが・・・真っ向勝負で手も足も出ないなんて。
 
 このままでは、天音は殺される。
 人類の守護者、という以上に、ただひとりの肉親である姉を守りたくて、郁美はもがいた。凌辱で疲弊し切った肉体を、懸命に動かそうとする。だが、祭壇の上で芋虫のように這うことくらいしか、精を搾り尽された妹には出来ない。
 
 パシッ、と乾いた音がして、オメガヴィーナスの手が絶斗の足を掴んだのはその時であった。
 頭部を踏む足を、振り払う。もはや勝負あったと油断していた天妖は、バランスを崩して危うく転びかけた。
 
「こ、こいつッ!?」

「・・・まだよッ!」

 オメガヴィーナスの戦意は、まだ途絶えてはいなかった。
 絶斗の踏みつけから逃れると、弾けるように立ち上がって後方へ跳んだ。少年妖化屍が余裕と自信に満ちた攻撃をしている間に、ダメージは深まったものの、脳震盪がようやく収まりかけたのだ。全身の痛みは酷いが、意識はハッキリしている。
 
(ここは一旦・・・逃げないとッ! 距離を置いて、休息を・・・!)

 残像すら見えぬ速度で、飛び逃げる。まともな格闘戦では絶斗に敵わないことを、オメガヴィーナスは認めねばならなかった。
 恥も外聞もなく、態勢を立て直すために撤退を選択する光女神。
 しかし――。
 
「おっと、逃がさないよ。ていうか、逃げられないから」

「なッ!?」

 超速度で跳躍した天音の青いブーツを、絶斗の小さな手が掴んでいた。
 本気のスピードで逃げようとしたのに、こんなに簡単に捕まえられるなんて。
 パワーだけではない。スピードの面でも自分は負けている。突きつけらる冷酷な事実を、オメガヴィーナスはまたも受け入れねばならなかった。
 
「この〝覇王”に・・・おまえなんかが、勝てるわけないだろ?」

 ブーツの足首を掴んだまま、白銀の光女神を絶斗は渾身の力で振り回す。
 
「くあッ、ああ”ッ!! ・・・きゃああああ”あ”ッ~~~ッ!!」
 
 絶斗の頭上で円を描き、高速で回される天音の肢体。
 ブンブンと風を切って振り回される肢体は、あまりの速さに原型も見えず、ただ白銀と青とにカラーリングされたプロペラの羽のようだった。
 
「はははっ! これだけの速さで振り回されると、呼吸もろくにできないでしょ? すぐにラクにしてあげるよ」
 
 聖堂に整然と並べられた、長椅子。ミサや結婚式の参列者が利用するそれらが、絶斗の視界に入る。木製の椅子は、手前から奥にまで、ずらりと設置されていた。高い背もたれが、等距離で整列している。
 それらの長椅子にも、〝オーヴ”がたっぷりと浴びせられていることを絶斗は知っていた。
 超人的な頑強さを打ち消す、背もたれの海へ。
 〝覇王”絶斗は、高速で回すオメガヴィーナスの肢体を叩きつけた。
 身体の前面から。乳房から下腹部まで、優雅な曲線を描く柔らかそうな女体が、連なる長椅子に激突する。
 
 グボオッ!! ドボオッ!! ガツッ!!
 
「ゴボオオ”オ”ッ――ッ!! ごぼおッ!! ごふッ・・・!! ん”ア”ッ・・・!! アアア”ッ!!」

 等間隔で並んだ長椅子の背もたれに、オメガヴィーナスの咽喉元と腹部、そして両脚の脛とが食い込む。木製の凶器の山に、天音は叩きつけられたも同然であった。細い首にグボリと背もたれが埋まり、たまらず鮮血が口を割って噴き出した。
 
「ゴボオ”ッ・・・!! うぐう”ッ、うう”ッ・・・!! 咽喉、がぁッ・・・潰れッ・・・!!」

「おっと、まだまだだっての」

 吐血するほどのダメージに、ショックを受けるオメガヴィーナス。咽喉と腹部とを押さえて悶絶する天音を、さらに絶斗は振り回す。
 今度は身体の裏、後頭部から背もたれの剣山へと叩きつけた。
 
 バゴオオオオ”オ”オ”ッ!!
 
「あぐうう”ぅッ――ッ!! ・・・ア”ッ・・・!!」

 衝撃の威力に耐えられず、長椅子が砕け散る。木片の残骸のなか、白銀のスーツを着たヒロインは、ビクビクと痙攣していた。
 口元を赤く濡らした天音は、再び視線を虚空に彷徨わせている。後頭部と背中とを、背もたれに激しく打ちつけられたのだ。意識が朦朧となるのも無理はない。
 
「ほら、これでトドメだ」

 壊れた長椅子の破片のなか、大の字で仰向けに寝るオメガヴィーナスに、絶斗は両手を突き出した。
 漆黒の光線が、太い帯となって胸の『Ω』マークに直撃する。
 
「んはああ”ア”ア”ァ”ッ~~~ッ!!! うあああ”あ”ア”ア”ッ―――ッ!!!」

 オメガ粒子とともに、命を削られていく光女神の絶叫が、陰鬱な教会内に響き渡った。
 
 
 
 4、1対6
 
 
 教会内には、美乙女の悲痛な叫び声が響き続けていた。
 顔も、腹部も、脚も、頭も・・・。天妖の絶斗との肉弾戦で、オメガヴィーナスは何度も何度も痛烈な打撃を浴びせられた。〝無双”の虎狼のような、洗練された格闘術ではない。ただ、殴り、蹴る。単純な絶斗の攻撃は、しかし凄まじいパワーとスピードで放たれるため、どれもが必殺技のようなものだった。純粋な身体能力で、オメガヴィーナスを上回っていたのだ。
 
 リンチまがいに蹂躙された挙句、白銀の光女神はトドメともいうべき、暗黒の光線を撃ち込まれていた。
 金色に輝く、胸の『Ω』の紋章。オメガ粒子が集中したその場所を、灼熱の破壊光線が休む間もなく焼き焦がす。
 
「うああああ”あ”ア”ア”ッ~~~ッ!!! あぐう”ッ!! んはあ”ア”ッ!? む、胸がァッ――ッ!! と、溶けてしまう”う”ゥ”ッ――ッ!!」
 
 白銀のスーツと黄金のマークには、すでにわずかな綻びがある。先程、絶斗に右胸を揉まれた時。少年妖化屍の指は、特殊繊維で出来た生地に容易く穴を開けていた。
 その5つの穴を中心として、Dカップのバストを包んだスーツはどんどんと燃え溶けていく。
 ジュウジュウと黒い煙が立ち昇り、穴の大きさが広がる。『Ω』の紋章の半分は、焦げた炭と化した。
 天音の、丸く、白く、形のいい乳房は、その右半分がほとんど白日のもとに晒されつつあった。
 
「あははっ、すごくキレイなオッパイじゃん! 女神を名乗るだけのことはあるよね。オメガ粒子をゼロにしたら、たっぷり愛撫して遊んであげるよ」

 捕まえた蝶の美しさに感嘆するかのように、少年は無邪気に笑う。だが、おかっぱ頭の下で光る細い両目は、明らかな色欲に歪んでいる。絶斗は卑猥な視線で、露出したオメガヴィーナスの胸を凝視しているのだ。
 
「あはあ”ア”ッ・・・!! うああああ”あ”ア”ッ――ッ!!! ダ、ダメッ・・・!! か、身体がッ・・・オメガヴィーナスの、身体がッ・・・滅びてしまうぅッ~~ッ!!!」

「おまえはもう終わりだよ、オメガヴィーナス。まず動けなくして・・・死ぬまで犯し尽してやる。せっかく殺すんなら、その極上の身体をヤらなきゃ勿体ないよね?」

 外見には、到底似つかわしくない絶斗の台詞。だが、器は少年でも、絶斗の中身は残酷な妖魔に違いなかった。光属性の究極戦士に勝利するだけでは飽き足らず、その瑞々しい肉体を性処理の道具として貪るつもりなのだ。
 
 姦淫される・・・それは四乃宮天音にとって、二重の敗北を意味している。
 女性として、貞操を奪われる敗北と・・・オメガヴィーナスとして、『純潔』を散らされる敗北。
 オメガ粒子と天音とを繋ぐためには、『純潔』を守らねばならなかった。凌辱を受けることは、すなわちオメガスレイヤーにとっては弱体化を招くこととなる。
 ただ恥辱を与えるのみでなく、物理的に天音を『死』に近付ける・・・妖化屍によるレイプは、そのままオメガヴィーナスの処刑となるのだ。
 
「あはははっ・・・! やっぱりこのボクが・・・最強だったね!」

 絶斗の両手から発射される漆黒の光線が、射出の勢いを増す。
 キレイに円を描かれたように、天音の右乳房は完全に露出していた。さらに黄金のマークと、純白のコスチュームとが溶けていく。穴が広がっていく。
 
「いやああア”ア”ア”ッ~~~ッ!!! おねえちゃァッ―――んんッ!!」

 涙を散らして郁美が叫ぶ。姉であり、最強のヒロインであるはずのオメガヴィーナスが、敗れる。そう覚悟を決めたのも、無理はなかった。
 
 だが、急所である『Ω』の紋章に暗黒の光線を浴びながら、天音の瞳には強い光が灯っていた。
 長椅子の残骸の上で、大の字に仰臥していた肢体が動く。開いていた両脚が閉じられ、ピンと一直線に揃えられる。両腕はこれも一直線となるよう、真横に広げられた。
 まるでオメガヴィーナス自身の身体が、『十』の字を描くような。
 その姿を見た瞬間、地獄妖・骸頭の脳裏に記憶が蘇る。あれは――初めて天音と闘った、山中。4年半前の出来事。
 
「いかんッ!! 絶斗よ、気をつけよッ!! そやつの必殺技ッ・・・!!」

「〝クロスッ・・・ファイヤーァァッ!!”」

 ガカァッ!!!

 怪老の台詞を掻き消す、爆発的な光の奔流。
 十字架の形を模したオメガヴィーナスの全身が、自ら発光する。眩い閃光は教会内部を真っ白に塗りつぶした。
 圧力を感じるほどの、光の氾濫だった。人間の郁美ですら、瞳に刺さるフラッシュに思わず呻く。まして死者である妖化屍ともなれば。
 
「ウギャアアアアァァッ――ッ!!!」
 
 誰のものともわからぬ悲鳴が、あちこちからこだました。ボボボンンッ!! と無数に爆発が起こり、教会内に新たな光と熱を生み出す。
 あらゆる魔を滅ぼす、聖なる光の放射・・・それがオメガヴィーナス最大の必殺技〝クロス・ファイヤー”。
 
 ようやく白光の刺激が収まり、祭壇上に転がる郁美が、チカチカする瞳を聖堂の中央に向けたとき。
 立っていた者は、鮮やかな青のケープを翻した白銀の女神と・・・おかっぱ頭の少年だけであった。
 
「・・・ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・!!」

「・・・なるほどね。たくさんエネルギーを使うから、こんな技があっても、温存してたんだ」

 もっとも間近で被弾したはずなのに、聖光の照射すら〝覇王”絶斗には通用しないというのか。
 悲鳴が、郁美の口から漏れかけた。両肩で息をする天音とは対照的に、少年妖化屍は平然と立ち尽くしている。
 
「このボクにこんなことしやがって・・・ッ! ・・・おまえ、許さないからな・・・ッ・・・」

 糸のように細い両目が吊り上がる。それと、同時だった。
 ゴボリと鮮血の塊が絶斗の口を割り、1mほどの身体がゆっくり後ろに倒れていく。
 どしゃりと崩れ落ちた〝覇王”の両目は、白く裏返っていた。思い出したかのように、全身からシュウシュウと白煙が昇る。
 全身に叩きつけられた〝クロス・ファイヤー”の光は、絶斗の意識を遠き彼方にまで吹き飛ばしていた。
 
「・・・恐ろしい・・・敵だったわ・・・」

 少年妖化屍の動きが止まったのを確認し、ボツリと天音は呟いた。
 勝った、と言ってもいいものか。純粋な身体能力で圧倒されるなど、オメガヴィーナスになって初めての経験だった。いや、そもそも最強のオメガスレイヤー以上のスピードやパワーを持つ存在など、考えたこともない。想定し得ない、有り得ない存在なのだ。
 だが現実には・・・いた。
 奇跡のような存在であるのは、確かだろう。しかし、オメガヴィーナスと互角以上の実力を持つ妖魔は、この現世にいたのだ。絶斗が子供らしい不用意さで、油断し切っていなければどうなっていたことか・・・
 
「ようやくオレの番だな」

 教会に響く低い声音に、青ケープを羽織った両肩がビクンと上下する。
 
「・・・・・・虎狼ッ!!」

「貴様の必殺技は、オレも以前に知っている。容易く通じると思うなよ」

 肥大した筋肉を包む獣の毛皮と、青みがかった弁髪。
 大陸系の武人を思わせる巨漢が、絶斗と入れ替わるように光女神の眼前に立った。〝無双”の虎狼。天音たち姉妹にとって父母の仇であり、幾度も激闘を繰り広げた因縁の相手。
 
「昼間のオレと、同じとは思わぬことだ。もはや、なりふり構わぬ。今日。この場で。どんな手を使っても貴様を999人目の獲物とすると、オレは決めた」

「・・・わかっているわ。あなたが違うということは」

 アーモンド型の魅惑的な瞳が、吸い寄せられるように虎狼の右手を鋭く見詰めた。
 ゴツゴツとした掌が握るのは、鋼鉄を束ねた長い柄。虎狼愛用の武具は、槍とは少し違っていた。刃物がついた穂先の部分が、十字状になっている。縦横に鋭利な刃があるために、ヒットポイントが広く、「突く」だけの槍とは違って「切る」「薙ぐ」「引っ掛ける」などの攻撃も可能だろう。この形状の長柄の武具は、戟と呼ぶのがより相応しい。
 その戟の、十字状の穂先が緑色に輝いている。
 この場の虎狼が、以前と比べものにならないほど危険なのは、そのためだった。〝オーヴ”製の戟。反オメガ粒子で作られた緑の穂先は、オメガスレイヤーに触れた瞬間、彼女たちが誇る鉄壁の防御力を奪い去ってしまうのだ。
 
「けれど、私もさっきとは違うわ・・・ッ!」

 絶斗戦での疲労を隠すためか、最強の破妖師として強がるためか。
 いまだ肩で息をしていても、オメガヴィーナスは両手を腰に添えて己を大きく見せた。強く、美しいスーパーヒロインらしきポーズ。その姿が、深いダメージにも関わらず、天音の戦意がまるで落ちていないことを示している。
 
 そもそもオメガヴィーナスがこの教会に運び込まれたのは、〝オーヴ”の戟を持った虎狼に敗れたためだ。しかし、その敗北が「わざと」であったことは、天音自身の口から語られている。
 全力を開放した白銀の光女神と、〝オーヴ”戟を得た虎狼。
 本当に強いのはどちらなのか、闘ってみなければわからない・・・
 
「いくぞ」

 戟を握る武人の右手に、血管が浮き出る。充血した鋭い眼がカッと見開く。
 小細工なし。真正面から虎狼は突っ込んだ。踏み込む脚の威力だけで、荘厳な聖堂全体がグラグラと揺れる。
 
「ッ!!」
 
 頭上から叩き潰すか、横に切り裂くか、真っ直ぐ突くか。
 砲弾並みの虎狼の動きも、オメガヴィーナスには見えている。視線を集中する。戟の軌跡に。変幻自在の虎狼の斬撃に、どう対処するか。刹那の間に交錯する、攻撃と防御の駆け引き。
 
「ホホホホッ!! オメガヴィーナスッ!! もらったァッ――ッ!!」

 邪魔が入るはずのない1対1の闘いに、魔女の哄笑が割って入ったのは、その時であった。
 翻る、紺青のケープの背後。天音の後方から襲い掛かったのは、オレンジのソバージュを振り乱した熟女の妖化屍。
 
「この顔を潰した恨みィッ!!・・・ただ殺すくらいじゃ許さないからねェッ~~ッ!!」

 顔面中央をクレーターのように陥没させた、人妖〝妄執”の縛姫が叫ぶ。
 全身からほのかに昇る煙が、〝クロス・ファイヤー”の効力を示している。だが、怨恨と憎悪は、聖なる光のダメージなどものともせずに女妖化屍を衝き動かす。〝妄執”の通り名どおり、四乃宮姉妹への復讐だけが縛姫の脳裏を占める全てだった。
 
 細かく波打つオレンジの髪が、一斉に長く伸びる。投網のように大きく広がり、背後からオメガヴィーナスを包もうとする。
 妖化屍としての身体能力は、せいぜいが中の上クラスといった縛姫だが、こと緊縛に関してはスペシャルランクだった。捕獲されたが最後、容易には脱出できない。拘束力の強さだけは、虎狼よりも、絶斗さえも、上回っているのが縛姫という妖化屍だ。
 
 その緊縛の網が、白銀の光女神に迫る。襲撃する虎狼に、タイミングを合わせて。
 前方からは〝オーヴ”の斬撃。後方からは緊縛のオレンジ髪。
 六道妖の恐るべき挟み撃ちが、オメガヴィーナスを噛み砕かんとする。
 
「くうゥッ!!」

 緑色に妖しく光る戟の穂先が、一直線に突き出される。ギリギリまで、虎狼の攻撃が放たれるのを白銀の光女神は待った。
 身を捻り、背後を振り返りながら、天音は〝オーヴ”の突きを避けた。メギィッ、と音がして、十字の刃が左の脇腹をかすめる。肋骨が奏でる悲鳴と痛み。その程度の犠牲など覚悟していた美乙女は、鋭い苦痛を無視した。
 
 鼻先にまで、オレンジ髪の網は迫っていた。厚めの、艶やかなピンク色の唇が尖る。勢いよく、オメガヴィーナスは吐息を吹き出した。
 
 突風。ただ、強い風、というわけではない。オメガヴィーナスが吐き出す息には、聖なる光が含まれている。
 その名を〝威吹”(いぶき)。
 紛れもない光女神の技のひとつが、広がる投網をまとめて吹き飛ばす。のみならず、顔面陥没の女妖魔をも、凍てつく光の烈風が飲みこんでいく。
 
「ぎいィッ!? ぎゃああ”ッ、うぎゃあああア”ア”ァ”ッ~~~ッ!!」

 猛烈な寒さと、光による灼熱。そして突き刺さる風の威力に、紫のドレスを纏った縛姫が悶え踊る。苦しみながら、木の葉のごとく軽々と飛ばされる。
 
「貴様ッ!!」

 虎狼が吼えたときには、戟の柄の部分、〝オーヴ”の宿らぬ鋼鉄の柄を、素早くオメガヴィーナスの左手に握られていた。なんという速さ。オメガヴィーナス、やはり貴様こそが本当のバケモノだ。〝無双”の脳裏に、怒りと焦りと称賛が同時に沸き起こる。
 
「愚か者めがァッ~~ッ!! ヌシを抹殺する舞台は、とっくに完成しておるんじゃあッ!!」

 もっとも遠く離れた長椅子の影から、飛び出したのは〝百識”の骸頭であった。
 聖徳太子が生まれる前から存在するこの怪老は、光属性の破妖師の強さを知っている。誰よりも恐れている。だから迂闊には絶対に近付かなかった。
 距離を置いても攻撃できるよう、常に準備しているのが魔術と科学を識(し)るこの老妖魔。
 両手に抱えているのは、携帯用のバズーカ砲だった。その砲身の内部で、緑色が発光するのをオメガヴィーナスの瞳は見透かす。
 
 骸頭が用意した、対オメガヴィーナスの最新兵器は、〝オーヴ”の砲弾を装填したロケットランチャーだった。
 
「このままッ!! 砕け散ってしまうがよいわァッ――ッ!!」

 ドオオウウゥンンンッッ!!!
 
 容赦なく、バズーカの一撃は発射された。旋回しながら、緑に輝く砲弾がオメガヴィーナスへと突き進む。
 大きく魅惑的な瞳に緊張が奔る。さすがの究極戦士も、反オメガ粒子で出来たロケット弾を喰らって、無事に済むはずがなかった。しかし、戟の柄を握ったまま、天音の肢体は自由に動くことができなくなっていた。
 
 〝無双”の虎狼のせいだった。
 互いに戟の柄を握った状態は、いわば綱引きをしているのに似ている。本来、単純なパワーで上回るオメガヴィーナスは、虎狼を圧倒しておかしくない。戟を奪い取るのも、十分可能なはずなのだ。
 だが、天音が力を込めるタイミングを見計らったように、絶妙の加減で虎狼は脱力する。拍子抜けした天音の力は、空回りしてしまう。その、思わず力が抜けてしまったところで、逆に虎狼は力を入れた。押せば引き、引けば押すのだ。
 結果的にオメガヴィーナスのスーパーパワーは、虎狼の技術によって見事にコントロールされてしまっていた。これぞ、武の神髄。巧みな脱力と注力とで、〝無双”はオメガヴィーナスを自在に操った。戟を奪うどころか、その場から動くことさえ容易に許さない。
 
「うう”ゥッ――ッ!!」

 美乙女が食い縛る歯の間から、呻きが漏れる。
 オメガヴィーナスに、〝オーヴ”砲弾の着弾から逃れる術はなかった。
 
「きゃああああ”あ”ッ!? おねえッ・・・!!」

 ボフウゥゥンンンッ!!
 
 郁美の悲鳴が轟くなか、緑色の砲弾が、鮮やかな紺青のケープに埋まる。
 オメガヴィーナスの背中に直撃した・・・わけではなかった。違う。自身のケープを右手で掴んだ天音は、強化繊維で作られたそれで砲弾を包んだのだ。猛牛と対峙する、マタドールのような動きで。
 紺青のケープを盾代わりに利用して、白銀の光女神は〝オーヴ”砲弾の直撃を防いだのだ。
 逃げられない以上、それは最適な防御の方法だった。
 
 ビリイイッ!! ビイィッ、ビリイイッ――ッ!!
 
 勢い余ったロケット弾が、青のケープを引き裂いていく。膝裏に届くほど長かったケープが、半分以上破られてしまう。白銀のスーツに包まれた背中が、大部分明らかとなった。優雅な曲線を描いた女性らしい背中は、そこだけでも美しく、抱きつきたくなるような色香がある。
 
「なんじゃッ・・・とォッ!? あの態勢から、バズーカ砲をッ・・・!!」

「骸頭ッ!! この程度では私を・・・オメガヴィーナスを倒すことなどできないわッ!!」

 左手で掴んでいた戟の柄を、天音は放した。吼える虎狼が、すぐさま斬撃を放たんとする。オメガヴィーナスの唇が尖るのとは、ほとんど同時。
 
「〝威吹”(いぶき)ッ!!」

 タイミングは同じでも、攻撃の威力には差があった。天音が吹き出す光の突風は、2m越えの巨漢をも易々と吹き飛ばす。致命的一撃を避けるため、両腕ですかさずガードするのが、〝無双”をもってしても精一杯だった。

「グギョオロロロッ――ッ!!」

 虎狼の戟に巻き込まれないよう、タイミングを図っていたのか。
 弁髪の武人が壁に激突するのを合図としたように、遥か高い天井が、漆黒の影を生む。影は真っ黒な羽を持っていた。虎狼と同サイズの、巨大なカラス。不気味な咆哮をあげるその怪物は、畜生妖・〝骸憑(むくろつき)”の啄喰だった。
 
「くッ!? あれでも倒せないのねッ!?」

「ギョロロロオオッ~~ッ!! グギョッ、ギョギョギョオッ~~ッ!!」

 漆黒の体毛から覗く、赤く爛れた地肌からは、濛々と煙が立ち昇っていた。啄喰もまた、〝クロス・ファイヤー”の洗礼を浴び、ダメージを受けたのは間違いない。
 だが、大抵の妖化屍なら、炭すら残さず蒸発するであろう聖光のフラッシュを、ここに集う怪物たちは揃って耐え抜いていた。これが六道妖なのか。頭で理解していたはずの敵の強さを、今オメガヴィーナスは肌で実感していた。
 
 啄喰の鳴き声には怒りがあった。白銀と青の究極戦士に向けられる、獰猛な殺意。
 漆黒の影は、風になった。一直線。真下にいるオメガヴィーナスに、急降下する。黄色の嘴を大剣のように突き出して。
 
「ッ!! はやッ」

 いッ!!
 
 身をよじる天音の肩口を、巨大カラスの嘴がかする。女神さながらの完成された美貌が、驚愕に彩られる。己の総毛がザワザワと逆立つ音を天音は聞いた。
 絶斗の神速に慣れたオメガヴィーナスの瞳をもってしても、啄喰の動きを追うのは困難だった。こと敏捷性においては、このカラスの妖魔こそがナンバーワンかもしれない。
 
 乙女の肉をかすった巨大な嘴は、勢い余って教会の床を激しく穿つ。〝オーヴ”で強化された床が、硬質な激突音を響かせる。
 ツルハシのような鋭利な嘴を、すかさず啄喰は薙ぐように振った。攻撃と攻撃のつなぎも速い。2mの巨体ながら、小回りも相当に効いた。ギリギリで跳び逃げる天音の胸、スーツの破られた右の乳房を、嘴の先端が風を裂いて過ぎる。
 
(オメガヴィーナスの鋼鉄の肌なら、あの嘴でも突き刺すことなどできないわ・・・でも、苦痛とダメージは確実に受けてしまう! 虎狼の戟と同様に、啄喰の刺突だけは避けなければッ!)

 一瞬で3mの距離を空けた天音は、反撃の態勢に入る。
 闘いが長引けば長引くほど、不利になるのはわかっていた。敵は複数、しかもこちらはアジトに単身乗り込んでいる。切り札である〝クロス・ファイヤー”で早くも消耗してしまったオメガヴィーナスは、できるだけ勝負を急ぐ必要があった。
 
「〝ホーリー・ヴィジョ・・・んあはァ”ッ!?」

「ゲヒッ! ゲヒヒヒッ!! ・・・させないよォッ~~・・・オメガヴィーナスぅッ・・・!」

 左右の双眸から白い光線を発射する寸前、魅惑の瞳は灰色の泥にベチャリと覆われた。
 いつの間に、泥がッ!? 浮かんだ疑問は、すぐに天音のなかで解消される。
 そうだった。泥の妖化屍〝流塵(りゅうじん)”の呪露は、粉々に霧散しようとも時間があれば復活するのだった。〝クロス・ファイヤー”で塵となった呪露の身体は、空気中を泳いでオメガヴィーナスに反撃する隙を窺っていたのだ。
 
「んぅ”ッ!! ・・・くうぅ”ッ!! ・・・目、目がッ・・・!!」

「ゲヒ。ウヒヒヒ・・・ああ~~、ヴィーナスたんの目ん玉は形がいいなぁ~~・・・ほぉーれ、ぐにぐにっと・・・」

 目蓋をこじ開け、指の形になった泥が、天音の眼球を直接グニャグニャとほじくり返す。
 
「ぐあア”ァッ!? ぐあああ”あ”ア”ア”ァ”ッ~~~ッ!!!」

「ゲヘヘヘッ!! ・・・お前さぁ~・・・暴れすぎなんだよねぇ~~・・・」

 絶叫するオメガヴィーナスの白銀と青のコスチュームに、次々と灰色のヘドロが積み重なっていく。
 元の、小山のような肉体に戻り、呪露は天音の肢体を泥の体内に取り込むつもりだった。いくら光属性のオメガスレイヤーといえど。最強の破妖師といえど。5体がかり・・・いや、絶斗も合わせて、六道妖全員と一度に闘って勝てるわけがない。
 
「呪露ォォッ~~ッ!! 気を抜くでないわァッ――ッ!!」

 聖堂内を揺るがすほどの大音声は、皺だらけの老人から発せられていた。
 
「オメガヴィーナスの力を甘くみるでないッ!! そやつを・・・四乃宮天音を、なんとしてもこのチャンスに始末するんじゃッ!!」

 白銀の背中に張り付いていく泥のなかで、赤く光る、3つの小さな三日月があった。それこそが、常に下卑た笑いを浮かべる、呪露の眼と口。
 加速して積み重なっていく灰色の泥が、オメガヴィーナスの肢体を背後から固めていく。大量のヘドロの山が、自分を拘束しようとしていることに、ようやく天音は気付いた。
 
 だが、青と白銀のヒロインが呪露に意識を向ける間に、残る六道妖は次々とそのスレンダーでありながら豊かな膨らみを誇る肢体に殺到する。
 
「グギョギョッ!! ギョロロロオオッ――ッ!!」

 無防備に佇んだ、オメガヴィーナス。そのなかでも白銀のボディスーツを破られ、一糸まとわず露出した右乳房に、漆黒の巨大カラスは狙いを定めた。
 銃弾をも凌駕する速度で突き出された嘴が、豊乳の頂き、小豆のようなピンクの突起を抉り刺す。
 
 ドシュウウウッッ!!
 
「はァう”ッ!? うはああア”ア”ア”ッ―――ッ!!!」

「オメガヴィーナスッ!! 今のオレはどんな手も使うと、すでに言った!!」

 緑に光る十字状の穂先を煌めかせ、〝無双”の虎狼は瞬く間に悶える天音との差を詰めた。疾走する姿は、獰猛な肉食獣のごとし。
 視界を奪われ、乳首に痛撃を受けたオメガヴィーナスに、容赦なく〝オーヴ”の戟を撃ち込む。
 柔らかな肉を潰す、重々しい響きとともに、緑の穂先が左胸・・・まだ残っている『Ω』の紋章に埋没した。
 
 ドボオオオォォウウウッッ!!
 
「ごぼおオ”ゥゥッ!! ・・・が、ふッ・・・!! ごぱア”ッ!!」

 大きく開かれた桃色の唇から、毒々しいまでの深紅の鮮血が塊となって噴き出した。
 
「ゲヒ、ウヒヒヒッ!! ・・・キレイなオッパイが・・・ふたつとも気持ち悪いくらい陥没しちゃったねぇ~~・・・オメガヴィーナスぅ~~? ・・・さすがにこのリンチは、効いてるようだなぁ~~・・・」

 啄喰が引き抜いた嘴のあと・・・心なしか赤く腫れあがった右の乳首に、泥の指が這い寄る。ズリズリと、絹肌の乳房に沿って突起の穴を目指す。
 黄色の巨大嘴によって、中央で陥没した穴も少し入口が広くなったようだった。指の形をした泥は、乳腺の内部へと侵入を開始する。
 乳房の内部で、グニュグニュと暴れる汚泥。引き裂かれる痛みと、ヌメリのある愛撫が同時に白銀の光女神を襲う。
 
「んはア”ア”ッ――ッ!! ぐふゥッ!! うぶぅ”ッ・・・んくゥ”ッ!! や、やめッ・・・!! いい加減にッ・・・しなッ・・・アアア”ア”ッ――ッ!!」

 乳房から嘴を抜いた〝骸憑”のカラスは、それで蹂躙に満足するはずもなかった。
 すぐに更なる刺突を・・・今度はボディスーツの腹部、うっすらと窪んだ凹みに。お臍の穴へと、白銀のスーツ越しに嘴を突き刺す。内臓に直接刺さるような激痛が、天音の口から絶叫を迸らせた。
 
「オメガヴィーナスよ。不本意であっても、オレは貴様に容赦をしない。この不快な戟を手にした時から・・・オレはもう、どんな手段を使っても貴様を殺すしかなくなったのだ」

「ア”ッ、アアア”ッ――ッ!! む、胸、がッ・・・!! 焼け、てッ・・・!!」
 
 虎狼もまた、宿敵への責めを緩めていなかった。〝オーヴ”の戟で、黄金の『Ω』マークをグリグリと抉る。そのたびにオメガ粒子が消滅していく。
 
 ジュウウウ・・・シュウウウッ・・・
 
「待ちなッ!! その小娘を殺すのは、私だって言ってあるよねぇッ!?」

 視界を閉ざされたオメガヴィーナスの耳に、新たに飛び込んできたのは妙齢の熟女と思しき声だった。
 怨嗟に満ちたその声が、背後から近づく。と思う間に、天音の細い首に、極太の「何か」が巻き付き頸動脈と気道を圧迫する。
 
「ぐうう”ッ・・・!? うぐうう”う”ぅ”ッ~~~ッ!!」

「いいザマだねぇッ!! こうしてお前を縊り殺すのを・・・どれだけ夢見て待っていたことかッ!!」

 数分前に焼き切られたはずの縛姫の腕・・・緑の大蛇が元の通りに生えていた。左右からアナコンダを伸ばした〝妄執”の女妖化屍は、オメガヴィーナスの首を強烈に締め上げる。
 
 まさしくリンチであった。一体ずつなら負けるはずのない相手に、わずかな隙を突かれて、オメガヴィーナスは四周を囲まれて責め立てられている。首を絞められ、乳首の穴を愛撫され・・・お臍を抉られて、さらに命の源泉ともいうべきオメガ粒子を摩耗されていく。
 
「トドメはッ・・・オメガセイレーンが散ったのと、同じものが相応しいのう」

 再び遠く離れた長椅子の影から、〝百識”の骸頭は新たな武器を取り出した。
 外見は先程のバズーカ砲とほとんど変わらない。しかし〝オーヴ”の砲弾を装填した先程と異なり、今度のものは弾を込めるタイプではなかった。その砲口から発射されるのは、輝く緑色の光線・・・反オメガ粒子=〝オーヴ”のレーザー光線なのだ。
 
 事実上、この一撃をまともに喰らって、蒼碧の水天使ことオメガセイレーンは敗北していた。オメガ粒子を大幅に失ったセイレーンは、その後、ほぼ一方的に蹂躙され絶命寸前まで追い込まれた。
 
「ぐああ”ッ・・・!! うああああ”あ”ア”ッ・・・!!」

「ッ!? ・・・逃げ、てッ・・・!! 逃げてェッ――ッ、天音おねえちゃんッ!!」

 〝オーヴ”を放つレーザーキャノンの照準が、ピタリと胸の『Ω』マークに合わせられる。
 
「これでッ・・・最強の破妖師もッ!! 光属性のオメガスレイヤーも終わりじゃあッ、オメガヴィーナスッ!!」

 4体の妖化屍に責め抜かれる、白銀の光女神に向けて。
 皺だらけの老人の指が、バズーカ砲の引き金を引いた――。
 
 
 
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| オメガスレイヤーズ | 23:35 | トラックバック:0コメント:8
コメント
復帰第一作、というと大袈裟ですがw しばらく更新をお休みしていたのを、ようやく通常営業に戻って創作再開できました。
しばらくはクライマックスを迎えているこのオメガスレイヤーズを、「オメガスレイヤーズ祭り」として集中的に取り組もうと思っています。

ちなみに最終話の正式なタイトルは「最終話 カウントゼロ。始まりの終わり」になります。「終わりの始まり」というタイトルはよく(?)あると思うので、逆にしてみましたw 実際に本来のオメガスレイヤーズの前日譚扱いであるこの「カウント5」ですから、まさしく「始まりの終わり」ですしねw

祭りが終わったあとどうするのか、まだ正式には決まってないんですけど、とりあえず決着に向けて頑張りたいと思います
2016.04.12 Tue 23:37 | URL | 草宗
>拍手コメントくださった方
ご無沙汰しておりますw コメントありがとうございます(*´▽`*)

いやー、そうなんですよ。以前から、これまでにいないタイプの最強キャラを出したいなと思ってまして・・・
見た目は少年なのに、手も足も出ずにやられる、という需要はあると思っていたので、満を持して絶斗には登場してもらいました。今回はエッチ系は少ないですが、少年に陵辱されるのも無惨ですしね(*´▽`*)←笑顔で言うことじゃないですがw

絶望的な状況に陥った最強のヒロインが、いかに闘うか・・・がこの最終話の見どころですので、絶望感を出せるよう頑張りたいです。
クズ度では負けていない作者としてもw、さらなるリンチ状態を楽しみたいです(*´▽`*)
2016.04.14 Thu 21:03 | URL | 草宗
通りすがりのオメガ好きです。
オメガ祭り始まっていたんですね。活動再開とてもうれしいです。やはり草宗さまオリジナルヒロインのピンチシーンは格別です。
コメントの中の絶望感、さらなるリンチ状態という言葉に反応してしまいました。早く続きが読みたいです。
2016.04.15 Fri 02:40 | URL | オメガ好き
>オメガ好き さま
長らくお待たせしてしまいましたが・・・ようやく再開できました(^^ゞ これまでの遅れを取り戻すべく、祭りは頑張りたいと思っていますw
オリジナルヒロインを気に入っていただけるのは、作者冥利に尽きますね。キャラの魅力を出すのに時間がかかるので難点ですが、これからもオリジナルも頑張りたいと思っています。

1対多数の絶望的な闘いはまだ続くので・・・是非堪能いただければw
2016.04.16 Sat 01:22 | URL | 草宗
更新お疲れ様です。

この復帰、首を長くして本当に楽しみに待っていましたよ!!
復帰予告から思っていたより早く新作発表で、嬉しかった。
やっぱり草宗様のヒロピン描写は、面白くて大好き。

早速読ませていただきましたが、再開から早速絶斗の圧倒的な強さの前ににボコボコにされるオメガヴィーナスには、興奮しますよ。
ヴィーナスと似て非なる、そして上回るパワーで倒されるというのもいい所。
当然のように急所の『Ω』の紋章を責められて力を奪われながら苦しんで叫びまくる姿とか、
面白くてたまりませんw

一度絶斗を退けた直後の5対1での対決では今は敗北濃厚状態で続くになっていますが、
ほぼ力を使い果たした状態であそこまで戦えるなんて、逆にヴィーナスの強さを再認識。
それを上回る絶斗ってどれだけ強いんだよと、絶斗との再戦が待ち遠しかったりしてます。
1対多数でボコボコにされるヒロインの姿も、魅力的ですね♪
その戦いを至近距離で見せられている郁美は、気が気じゃないですがw

復帰祝いとも言える今回の「オメガスレイヤーズ祭り」、私も思いっきり楽しみたいと思いますので、
これからの更新を頑張ってください!!
応援しています♪
2016.04.17 Sun 10:09 | URL | さとや
>さとやさま
いつもコメントありがとうございます(*´▽`*) 身に余るお褒めの言葉の数々・・・素直に嬉しいですw ありがとうございますw

ヒロインのピンチは大きく分けると「実力で差のある強敵に正面から叩き潰されるか」「実力はたいしたことない敵に罠に嵌められるか」の2パターンかと思うのですが、そのどちらもやってみたいというのが今回で・・・
前者が絶斗、後者が骸頭を首謀者としたリンチ、ってことになりますね。両方ともバランスよく詰め込められたらなあと思っています。

仰るように、これもオメガヴィーナスが規格外の強さを持っているためにできることで・・・メチャメチャ強い者同士の闘いを(そしてピンチをw)楽しんでいただければ幸いです(*´▽`*)

しばらくは集中して「オメガスレイヤーズ祭り」に取り組みますので、また予想より早く更新できるよう頑張りますw
2016.04.17 Sun 20:42 | URL | 草宗
>拍手コメントくださった方
すみません、いつも真っ先に、というほど早くコメントいただいているのに、今回気付いていませんでした・・・すごく返信が遅れてしまいまして、本当に申し訳ありません。

戦闘シーンは自分も大好きで、そこまでドキドキしていただけたら感無量ですw ありがとうございますw
強力な敵に叩きのめされるのと、多数にリンチされるのと、両方を書きたかったのが今回のテーマだったので、楽しんでいただけてなによりですw

いいところで終わるのは申し訳ない気持ちもあるんですけど(^^ゞ、昔の少年ジャンプのようにドキドキして待っていただければ嬉しいです(*´▽`*)
2016.04.20 Wed 16:00 | URL | 草宗
>拍手コメントくださった方
こちらがしくじったというのに、わざわざお言葉いただき恐縮です。
今までこんなミスはやったことなかったのに・・・これも年かな、と思うと寂しい気もします(^^ゞ

オメガの続きは鋭意制作中ですので、もうしばしお待ちください<m(__)m>
2016.04.22 Fri 00:14 | URL | 草宗
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