巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

「ターゲットα 後編」サンプル | main | 不幸中の幸い・・・
冬コミ用サンプルです。
「あれはなんだ? 鳥か?」

「いや、飛行機か?」

 上空を飛来する物体に気付き、人々は口々に言葉を発した。
 スーパーガールの活躍が当たり前となっているこの街では、もはやその掛け声は儀式にも近いものだった。悪が出現する、スーパーガールが退治する、人々は歓声をもって出迎える…見慣れぬ物体が宙を過ぎるとき、それは決まって正義の勝利を意味していた。

 地球人は、ようやく悟る。
 平和とは、正義の勝利とは、決して約束されたものではないと。
 スーパーガールのこれまでの勝利は、単に運が良かっただけかもしれない、という事実を。

「いや、あれは……スーパーガールだ……」


 台詞はいつもと変わりなくとも、意味はまるで違っていた。
 上空を飛んでいくのは、確かにスーパーガールで間違いはない。しかし、その姿は颯爽と飛来する、美しき勇姿とは程遠かった。

 スーパーガールは、十字架に磔にされていた。
 黒い泥がこびりつき、汚れきったコスチューム。その瞳は儚く閉ざされ、唇の端からは鮮血が糸を引いている。肢体のあちこちに拳の痕が刻まれ、殴打によるリンチが加えられた事実を示唆していた。
 ボトボトと全身からこぼれているのは、ヘドロの飛沫のようであった。どうやらコスチュームの内部にも、大量の泥が直接注がれ、素肌をヘドロ漬けにされたらしい。
 胸中央の「S」の紋章からは、シュウシュウと黒い煙が昇っていた。

『偉大なる魔女、セリナに歯向かった不届きな愚か者は…御覧の通り、哀れな末路を辿った。大罪人スーパーガールは、我が軍門に下ったのだ…!』

 時代がかった大袈裟な文言が、天空にこだまする。十字架を運び飛行していくのは、漆黒のスーツを纏った筋肉質な男だ。頑強な肉体の持ち主に気付いた者たちは、魔女セリナとニュークリアマンが手を結んだ現実を理解した。

『スーパーガールには、死よりも過酷な裁きが下されるであろう…! 無力な者たちよ、魔女の逆鱗に触れた愚か者の運命を、震えて待つがいい…アーッハッハッハッ!』

 ニュークリアマンが魔女セリナの手駒となったなら、スーパーガールが敗れるのも不思議ではなかった。なにしろ漆黒の魔人は、あのスーパーマンと同等の実力を誇るのだから。
 スーパーガールは負けたのだ。はっきりと、人々はその事実を受け入れた。

「ね、ねえお母さん。スーパーガールはどうしたの?」

「もしかして、悪いヤツらに負けちゃったの?」

 幼き子供たちの疑問に、答えられる大人はいなかった。伝えるべき現実は、少年少女たちに教えるにはあまりに残酷すぎた。

「ねえ、スーパーガールは…これからどうなるの?」

 予想はできても、言葉にすることなど到底できるわけがなかった。
 磔にされたスーパーガールは、真っ直ぐに岩山の頂上にできた城……かつてのセリナの居城へと運ばれていく。過酷な責め苦が、敗北したヒロインを待ち受けるのは間違いない。

 人々に出来ることは、ただ超少女が無事に生還することを、祈るのみであった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「ス、スーパーガールは……許しなど請わないわ! あなたの好きにしなさい……ッ! たとえ殺されることになっても、あなたに対して負けることなど、絶対に認めないわッ……!」

「フフ、そうこなくっちゃねえ。では、お前の意地とこの大魔女セリナの黒魔術……どちらが勝つのか、勝負よ」

 すでに破壊され尽くし、等身大フィギュア同然の無抵抗となっているスーパーガールは、あまりに理不尽な闘いを受け入れた。

「バカな小娘めッ! その生意気な態度がお前自身を地獄に落とすことになるのさ! まずはクリプトナイト入りの特製ローションを浴びてもらおうかね!」

 仰向けに寝た青と赤のヒロインの真上で、セリナは右手に持ったゴブレットを傾ける。中世ヨーロッパの酒場に似合いそうな、陶磁製の酒杯のなかには、アルコールの代わりに緑の液体が満ちていた。
 クリプトナイト粒子をたっぷりと含んだトロミのある溶液は、バチャバチャとスレンダーな肢体に降りかかっていく。

「うはあぅッ!? はあ、アッ……こ、この液体はァッ……!」

「フフフ、苦しいかい? お前の大好きなクリプトナイトを豊富に溶けこませているからねぇ。だが、それだけじゃないよ?」

「ううゥッ、このネバネバとした感触は一体ッ……? は、肌に絡みついてくる……わッ!」

 「S」マークを中心とした胸に。引き締まった腹筋に。赤のフレアミニも鮮やかな股間に。ロウを積み重ねるようにして、セリナはトロトロの緑の粘液をスーパーガールに垂らしていく。
 弱点のクリプトナイトが含まれている以上、超少女が脱力に襲われるのは予想通りだった。しかし、カーラの脳髄にゾワゾワと押し寄せてくるのは、くすぐったい疼き。まるで意志を持った吸盤のように、緑色の粘液は乙女の柔肌に密着してくる。

「さっそく感づいたようだねえ。そう、この溶液のベースとなっているのは蜂蜜酒さ。蜂蜜の粘りがお前の敏感な性感帯をくすぐり、肌から沁み込むアルコールが女芯を火照らす、ってわけさ」

「うはああッ……ううっ……こ、こんなもの……」

 言葉は強気を装おうとするが、スーパーガールの頬は桃色に上気していた。緑の粘液が肌に落ちるたび、ビクビクとスレンダーな肢体を反応させる。
 青と赤のコスチューム越しに、蜂蜜の粘りが敏感な箇所に絡みついてくる。ふたつの乳首や、股間の縦筋。そのクレヴァスの先にある、ぷくりとした陰核へ……。甘い痺れが広がるのを、思春期の乙女は自覚した。スーパーガールといえど、年頃の少女の素肌はアンテナを張り巡らせたように鋭く、脆い。トロトロの蜂蜜を、それも脳を酩酊させるアルコール入りで局部に塗られては、たまったものではない。

「くうう――っ、んゥッ……! こんな、こんなもの……ぉッ!」

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| 創作活動 | 00:15 | トラックバック:0コメント:4
コメント
冬コミに出す作品用に、サンプルをあげました。
内容自体は完成しているんですが、今回はデータを送るのに苦労していまして・・・
どうもパソコン故障以来、いろいろと予定外のことが起こって、作業が思うように進みません。これも試練か・・・

サンプルなので少しだけですけど、楽しんでいただければ(^○^)
2015.12.01 Tue 00:20 | URL | 草宗
>拍手コメントくださった方
いつもありがとうございます。ほんの少ししか公開できるものがなくて、申し訳ない限りですが・・・

今回の作品はゆくゆくはまたDL化しようかな、とは思っていますが、かなり先になるかと思いますので・・・そういう意味でも申し訳なく思っています。

しばし充電期間、といいますか、潜伏が長くなりますが、それでもお待ちいただければ幸いです。
体調などはいいんですけど、PC周りのトラブルが一番厄介ですね・・・なんとか乗り越えたいです。
2015.12.01 Tue 10:43 | URL | 草宗
冬コミの新刊、本文が完成したようですね。
忙しい中でPCトラブルも有ったりと大変な中での作業、お疲れ様でした♪

いきなり十字架磔で登場と期待が膨らむ展開だったり、特製ローションを塗る描写がかなりえっちだったりと、作品全体を早く読みたいと思いましたよ。
冬コミに参加できないので、DL版が出た時には絶対購入しますね。

冬本番にもなりましたので、くれぐれもお身体ご自愛下さい!!
2015.12.07 Mon 01:22 | URL | さとや
>さとやさま
いつもありがとうございますw
予想外のPCトラブルがあって、けっこう慌てましたが・・・結果的にはまずまず想定通りに進んでホッとしています。他にもやることが多いので、なかなか休めませんが・・・

実際の作品ではもっとリョナ系の描写もあるんですけど、最近あまりエッチ系は公開してなかったように思ったので、そちらを優先してみましたw
DL版は夏とは違い、ちょっと出すのは遅くなりそうですが・・・その折はまたよろしくお願いします(^^ゞ

寒くなってきましたが、手指は十分動くんでw、このペースで頑張りますw
2015.12.07 Mon 21:13 | URL | 草宗
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