巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

オメガスレイヤーズ ~カウント5~ 「第三話 半年前。迫るその刻」③

 5、呪露
 
 
 薄暗い地下下水道に、下卑た笑い声が響き渡る。
 泥の小山が、小刻みに揺れていた。笑いの主は、このヘドロの塊であった。中央に流れる汚水と同様の姿をしたこの醜悪な物体が、実は〝生きている”などと誰が気づこう。
 
 六道妖がひとり、餓鬼妖。〝流塵”(りゅうじん)の呪露。
 ヘドロが集合して出来たようなこの妖化屍の内部に、オメガフェニックスこと甲斐凛香は飲み込まれてしまっていた。灰色の汚泥から飛び出た右腕が、炎天使が確かになかに囚われたことを示している。
 赤いグローブを嵌めた腕は、ピクリとも動かず垂れ下がっていた。
 失神しているのか、あるいは・・・息絶えたのか。
 格闘戦を得意とするはずのフェニックスの拳は、握られそうになかった。
 
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