巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

最終話 東京終末戦 5章―1
 
 5、
 
 皇居前の広場にて、魔人メフェレスは座りこんだままだった。
 
 三日月のごとき目口をした黄金のマスクは砕け、素顔が露わになっている。般若にも似た、歪んだ表情。怨讐に凝り固まった青銅色の顔は、とめどない雫で濡れ光っている。
 
 完膚なき敗北、であった。
 
 表情が硬直するまでに、ファントムガールへの憎悪と怨恨を積もらせたのに・・・メフェレスは敗れた。自らが心底から認めねばならぬほど、守護天使により心折られた。
 それも敗れた相手は、かつては己が「飼っていた」少女だ。
 ファントムガールのなかで、最弱と位置づけられている桃色の戦士、サクラ。恋人というポジションを授け、手駒のひとつとして利用するはずだった少女に、悪の首魁は頭を垂れる結果となった。
 
 屈辱―――。
 憤怒―――。
 怨嗟―――。
 
 あと一歩で新時代の王となるはずだった男の胸には、負の感情が渦巻いている。
 だが、「サクラには敵わない」という敗北の意識は、まとめてそれらを圧していた。
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