巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

第十三話 東京鎮魂歌 第4章―2
 
 突き抜けるように爽やかな青色が、首都の空に広がっていた。
 狭い通りに、時折強い秋風が吹き抜けていく。冷たさを含んだ風は、汗と泥とに汚れた身体には心地よい。午後の陽光が全身を優しく包むのを、藤木七菜江は洩れそうになる嗚咽を堪えながら受け入れていた。
 
 なぜ、神様はこんな美しい光景を見せるのだろう?
 絶望に打ちひしがれるあたしに、こんな光景は必要なかった。
 泥水が人々の心に降りしきるこんな日に、晴れやかな空は皮肉でしかなかった。
 
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