巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

第十三話 東京鎮魂歌 1章―1
 
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 昨日からの雨はやんでいたが、首都東京の空は厚い雲に覆われたままだった。
 低気圧の影響で風が強く吹いている。高い影を落とすコンクリートの谷間を過ぎ行く風は、秋の気配を濃厚に忍ばせていた。日陰で当たれば、きっと肌寒さを覚えるだろう。だが、巨大生物の襲撃を受けたこの街に、往来を過ぎる人影はただひとつとして見つけることはできなかった。
 暗い首都を、寒気を帯びた風が吹き抜ける。
 悪魔の爪で心臓を毟り取られたかのように、沈黙する東京の街。絶望と終末の時が迫る灰色の大都会は、凍りついたように静寂に沈んでいた。
 
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