巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

第十二話 東京黙示録 2章―6
「痕跡をうまく消している。なかなか見事なものだな」

 潮香にも似た独特の血の匂いが途絶えたことを悟り、鼻を鳴らしていたサングラスの男が傍らの久慈を見遣る。
 ぬかるんだ地面に落ちた血の痕を追ってここまできたが、霊園のほぼ中央でプツリと手掛かりは途切れていた。忍びの後裔である少女が意図的に証拠を消したのは間違いない。暗殺を生業にしてきた男はターゲットを追い込む作業にも慣れていたが、今回の獲物は逃亡術ひとつとってもこれまでとは段違いであることを実感せざるを得なかった。
 セーラー服の美少女と真紅のスーツの女教師。手負いの2名を見失ってから、10分以上は広大な墓地を走り続けている。
 唯一の手掛かりであった血痕は、嘲笑うように通路の途中で消えていた。泥土に足跡ひとつないことから、墓石を足場にでもしたか、頭上の枝を飛び移りでもしたか。戦闘では圧倒したとはいえ、この場所が現代くノ一に利を運ぶことは肝に銘じる必要がありそうだった。
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