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巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

「鋼血の姫甲士 ~花の章~」第2話「ドール殲滅計画」3・4章(完結)
 3、被虐のドール
 
 
「人類よ、見えているか。iドールと名乗る反逆者は、この通り我ら『ネクスター』の手で討伐した。貴様らは絶滅への途を辿ることになる」

 シーヴァに取り付けられたカメラの前に、金属髑髏の白衣男が立っていた。
 人工知能が支配する『ネクスター』のなかで、元「人間」であるこの男は、特別な待遇を受けている。機械生命体の始祖となった〝アダム〟が総統ならば、いわば『ネクスター』の参謀格といったところか。
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| 鋼血の姫甲士 | 09:27 | トラックバック:0コメント:0
「鋼血の姫甲士 ~花の章~」第2話「ドール殲滅計画」2章
 2、青の惨劇
 
 
「シーヴァ。お前のカメラに中継を接続しろ。全世界の人類に、特等席からの視点でドールブルーの処刑シーンを楽しんでもらおうではないか」

「わかりました、ドクター」

 青色のドラム缶、といった破壊者シーヴァの胴体内部で、レンズがギラリと光を放った。シーヴァの体内には様々な工具や道具が隠されているが、カメラもあったことをツバサは知る。
 元テレビ局の屋上。十字架に磔にされたドールブルー・ツバサは、『ネクスター』の機械生命体にぐるりと周囲を囲まれていた。
 
 あと2時間で、公開処刑される――。
 敵の宣言を聞きながら、ポニーテールの少女戦士は己の最期を覚悟していた。
 iドールになったときから、命は捨てたつもりでいる。この場所、『ネクスター』のアジトに乗り込んだ時には、その覚悟は改めて胸に刻んでいた。
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| 鋼血の姫甲士 | 09:08 | トラックバック:0コメント:1
「鋼血の姫甲士 ~花の章~」第2話「ドール殲滅計画」1章

1、機械の覚醒


 あちこちで爆発音が響き、猛烈な炎が渦巻いている。
 研究所の崩壊が間近に迫っている――大和独人は白衣の美少女とともに廊下を駆け抜けていた。研究所の仲間であり、独人に初めて出来た恋人。彼女の命だけは、ここから救い出さなければ。
 
 どこかで悲鳴が轟いている。男たちの野太い声が、懸命に救いを求めていた。
 もう無理だ。間に合わない――。
 いざという時のために博士は……この研究所の責任者は、自爆によって全てのデータを消去する準備が出来ていると、常々言っていた。ボタンひとつでこの研究所は跡形もなく消し飛ぶ。出口があと10m先ほどに見えている自分たち以外、助かる者はいないだろう。
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| 鋼血の姫甲士 | 11:41 | トラックバック:0コメント:3
「鋼血の姫甲士 ~花の章~」第1話「誕生! ドールピンク」8章
 8、サクラ散る
 
 
 ショートヘアの少女は、ヒュウヒュウと荒い息をついていた。
 口元が粘ついた血糊で汚れている。丸い瞳は倉庫の高い天井を見つめたまま、焦点はあっていなかった。
 
 ドールピンク・オウカのミルキーピンクの制服には、ぽっかりと黒い穴が開いている。
 腹部にトンネルが出来たのだ。普通の人間ならば、確実に絶命している重傷。
 それでもオウカは生きていた。鋼血によって、半ば己の肉体をサイボーグ化しているために、命を永らえさせているのだ。
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| 鋼血の姫甲士 | 23:42 | トラックバック:0コメント:1
「鋼血の姫甲士 ~花の章~」第1話「誕生! ドールピンク」6・7章
 6、サクヤ咲く
 
 
『本当に、いいんだなッ!?』

 立花春香が思い起こしていたのは、十数分前の出来事だった。
 非常灯に照らされた、薄闇の店内。広いデパートには、喧騒と悲鳴が渦巻いていた。空間をビリビリと震わす重い響きと、その数瞬後に続いたガラスの粉砕音は、きっとどこかの棚が倒れたのだろう。
 
 ドールピンク・オウカが連れ去られて、通路には春香と大和独人だけが残されていた。
 春香の手には、ペットボトルほどの長さはあろうかという注射器が握られている。重油か墨汁か、と思うような真っ黒な液体が中には入っていた。
 大和に答えるより早く、針の先端を、春香は己の左腕に埋める。
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| 鋼血の姫甲士 | 10:20 | トラックバック:0コメント:1
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