巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

レッスルエンジェルス AWGP予選 第六試合 氷室紫月vs寿零

AWGP王座決定戦 予選 第六試合

氷室紫月 VS 寿零

 《予選第六試合 試合前、控室》
 
 
 シャワールームで試合の汗を流し、フレイア鏡は柔らかな肌触りのバスローブに身を包んだ。
 視線の先には、いまだ黙々とシャドーボクシングを繰り返す、寿零(ゼロ)がいる。
 零の足元には、そちらの方がシャワー後なのではないかと思わせるほどの、大量の雫が水溜りを作っていた。むろん、その正体はウォーミングアップによる汗だ。
 
 緑色のショートヘアに、感情の見えない据わった瞳。
 クールな外見といい、マシンのように精確で素早い打撃といい、〝殺戮兵器”という二つ名がピッタリの雰囲気だった。寿零という選手のウワサはほとんど聞いたことはなかったが、ワールド女子プロレスの一員としてともに一か月を過ごした今では、彼女の実力を身に染みてわかっている。
 
 試合では、特に『裏武闘館』でのなんでもアリのルールでは、絶対に闘いたくない相手であった。
[レッスルエンジェルス AWGP予選 第六試合 氷室紫月vs寿零]の続きを読む
スポンサーサイト
| レッスルエンジェルス | 00:50 | トラックバック:0コメント:1
レッスルエンジェルス AWGP予選 第五試合 ソニックキャットvsサンダー龍子

AWGP王座決定戦 予選 第五試合

ソニックキャット vs サンダー龍子


 《予選第五試合 試合前、リング上》
 
 
『日本最強の女子プロレスラーを決める、AWGP王座決定戦ッ! 予選第五試合は異色対決が実現しました! なんでもアリなここ『裏武闘館』だからこその夢のカード言えましょうッ・・・東京女子プロレスを牽引するスーパーヒロイン! ソニックキャットと、WARSの総帥サンダー龍子との激突ですッ!!』

 リング上には、対照的なふたりのレスラーが、すでに登場を終えて対峙していた。
 
 赤コーナーに陣取るのは、身長157㎝の小兵レスラー。赤と白を基調としたボディスーツに身を包み、頭部には金色のヘッドギアを装着している。見るからにアニメに出てくる変身ヒロイン、といったコスチュームであるが、それもそのはずだった。特撮番組『ソニックキャット』のヒロインが、そのままリング上に現れた・・・というのが彼女の触れ込みなのだ。
 テレビのなかのスーパーヒロインが現実の世界で闘うのだから、むろん子供たちの人気は抜群に高い。キッズの応援に限れば、日本マット界でダントツのナンバーワンといって間違いないだろう。
 地味め、と言われる東京女子プロレスにあって、集客力で大きな貢献をしているのが、このソニックキャットというレスラーであった。
 
 対するサンダー龍子は、172㎝の長身を誇る大柄な選手だ。
 鮮やかな赤のリボンで、長い髪をポニーテールに束ねている。凛とした視線が印象的な、端整な美形の持ち主だった。背中が大胆に開いた漆黒のリングコスチュームには、彼女の名前を示すように昇り龍の姿がデザインされている。
 
[レッスルエンジェルス AWGP予選 第五試合 ソニックキャットvsサンダー龍子]の続きを読む
| レッスルエンジェルス | 23:16 | トラックバック:0コメント:1
レッスルエンジェルス AWGP予選 第四試合 ミミ吉原vsフレイア鏡

AWGP王座決定戦 予選 第四試合
 
ミミ吉原 VS フレイア鏡


 《予選第四試合 試合前、控室》
 
 
 『裏武闘館』には控室がいくつも用意されていた。
 この会場では今回のAWGP王座決定戦のように、多くの団体・関係者が一堂に会するトーナメントを開催するのも稀ではない。なんでもアリ、な真剣勝負を行うため、選手を大部屋にまとめてしまうとトラブルの元となりかねない。なるべく顏を合わせぬよう、小分けにするのは当然の措置であった。
 大所帯の新女は別として、今回は基本的には団体ごとに控室が割り当てられている。第三試合の草薙みことと十六夜美響のように、抗争中のライバルはむろん別室になるよう配慮されていた。
 
 新興団体ワールド女子プロレスにも、4人の所属選手に対してひとつの控室が与えられていた。
 
「ケケケ。ラッキーだったよねェ~、鏡は。ロートル相手なら楽勝じゃ~ん♪」
[レッスルエンジェルス AWGP予選 第四試合 ミミ吉原vsフレイア鏡]の続きを読む
| レッスルエンジェルス | 00:04 | トラックバック:0コメント:1
レッスルエンジェルス AWGP予選 第三試合 草薙みことvs十六夜美響

AWGP王座決定戦 予選  第三試合

草薙みこと VS 十六夜美響


 《予選第三試合 試合前、実況席》
 
 
『真の日本最強の女子プロレスラーを決めるAWGP王座決定戦ッ! 初日の予選もいよいよ第三試合が始まろうとしています。ここで実況席には、素敵なゲストをお迎えしました。第一試合にて惜しくも敗退となった〝女帝”パンサー理沙子さんに、この試合より解説をお願いすることになりました。理沙子さん、よろしくお願いします』

『こちらこそ、よろしくお願いします』

『この解説役は理沙子さん自身のたっての希望と聞いているのですが・・・まさか、無期限の休業宣言をされた直後に、こちらに来ていただくとは驚きました』

『一線を退いた者として、後進の皆さんのお役に立てることはないかと、考えただけのことです。不束者ですが、精一杯務めさせていただく所存です』

 リングサイドに普段着で現れた理沙子の姿を見て、『裏武闘館』がざわめいている。
 これまで女子プロ界を牽引してきた〝女帝”が裏方に回る・・・ある意味で、世代交代を象徴する光景ともいえよう。
 さすがというべきか、リングを降りてもパンサー理沙子は麗しく、気品があった。数十分ほど前、ビューティ市ヶ谷に失神させられたダメージは、欠片も感じさせない。
 
[レッスルエンジェルス AWGP予選 第三試合 草薙みことvs十六夜美響]の続きを読む
| レッスルエンジェルス | 15:24 | トラックバック:0コメント:1
レッスルエンジェルス AWGP予選 第二試合 永原ちづるvsビューティ市ヶ谷

AWGP王座決定戦 予選  第二試合 

永原ちづる VS ビューティ市ヶ谷


 《予選第二試合 試合前、控室》
 
 
「うわ~・・・やっちゃったよ。ねェ、ちづる。市ヶ谷さんに思いっきり宣戦布告しちゃって大丈夫なの?」

 永原ちづるの控室に響いたのは、同期であり親友である、富沢レイの声だった。
 
「そうだよー。絶対市ヶ谷さん、キレてるよ? ただでさえ、めちゃめちゃ危険なリングなのにぃ」

 レイの後ろ、ピンクの髪をツインテールにした少女が、幼い声をあげる。
 パッと見、幼女のような印象だが、キューティー金井もレイ同様に、新日本女子プロレスに所属するレスラーだった。同い年でプライベートでも仲がいいため、新女の3人娘として知られている。
 
 今ふたりは、ブリッジしたちづるのお腹の上に乗っていた。
 自分とあわせ、3人分の体重を首と両脚の爪先だけで支えていることになる。
 ウォーミングアップをするちづるは、平然とした様子で親友ふたりと会話をしていた。
 
[レッスルエンジェルス AWGP予選 第二試合 永原ちづるvsビューティ市ヶ谷]の続きを読む
| レッスルエンジェルス | 00:13 | トラックバック:0コメント:1
| ホーム | 次ページ

プロフィール

kusamune

Author:kusamune
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ

カテゴリー
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索

RSSフィード
リンク