巨大変身ヒロインのオリジナル小説を書いている草宗の独り言をつぶやくブログです。

草宗の書斎

オメガスレイヤーズ 第1話「ウエノ動乱」1章(サンプル)

オメガスレイヤーズ 第1話 「ウエノ動乱」


 1、金髪の破妖師
 
 
 安っぽい油とアルコール、そして吐瀉物の酸っぱい臭気が、わずかに漂う路地裏だった。
 酔いどれの男たちが騒ぐ声が、通りの一本向こうから聞こえてくる。灰色の雑居ビルの壁際を、真っ黒なネズミが横切るのが見えた。空いたビールケースとパンパンに詰まったゴミ袋とが、一箇所に固まって捨てられている。
 
 浅間翠蓮(あさま すいれん)……いや、「元」浅間翠蓮は、思わず眉根が寄るのを抑えることができなかった。
 
 深夜の大阪。飲み屋が立ち並ぶ裏通りの、さらなる奥地に、着物姿の美女は立っている。
 似つかわしくない、光景だった。
 良識ある者なら、「お嬢さん。ここはあなたのようなひとが、来るべき場所ではないですよ」と強引にでもこの場を連れ出そうとしたかもしれない。ハーフアップにした髪も、着物の襟から覗くうなじも、丸く大きな瞳も、すべての色素が薄い美女は、儚さすら伴う気品があった。繁華街で和服姿、となれば水商売も連想したくなるが、こんな上等な女は、一席5万円は取られるのではないかという高級クラブにしか在籍しないだろう。
 串カツとワンカップの日本酒のニオイにまみれた路地裏には、本来いるはずがない人種であった。
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| オメガスレイヤーズ | 01:18 | トラックバック:0コメント:5
オメガスレイヤーズ 用語解説とキャラ紹介
ファンティア での本格活動とオメガスレイヤーズの第一話の掲載が迫ってきたということで…
復習と(ほんのちょっとネタバレもありますが(^^ゞ)、未読の方への案内を含めまして用語解説とキャラ紹介を書きました。

参考にしていただければ~w
ちなみにですが、第一話の1章だけ、こちらでも公開しようかと考えています。
…お楽しみシーンがほとんどないんですけど(^^ゞ オメガフェアリーのキャラ紹介のようなものになるかと思います。
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| オメガスレイヤーズ | 11:35 | トラックバック:0コメント:1
オメガスレイヤーズ 第0話 「破妖の天使」⑩
フェニックスのコピー

 14、最後のひとり
 
 
 紅蓮の炎天使・オメガフェニックス――。
 その異名どおりに、真っ赤なコスチュームに身を包んだ少女だった。やや吊り気味の瞳が、勝ち気そうな表情によく似合っている。打撃系の構えを取った肢体は小刻みに揺れ、今にも襲い掛からんばかりだ。
 
 こいつは――やる。
 
 天妖・絶斗がフェニックスとまじまじと対峙するのは初めてのことだが、ひと目でその実力は窺い知れた。
 少なくとも単純な身体能力は、オメガセイレーンを確実に上回っていよう。蒼碧の水天使はタイプ的に、能力に依存する闘い方だ。対して新たに出現した破妖師は、オメガ粒子の恩恵なくとも強さを発揮するタイプ――。
 
 頭ひとつ分はセイレーンより背の低いフェニックスだが、小柄な事実を感じさせない。
 特に――そのバストのボリュームは、否応にも視線が向いてしまうほど際立っていた。身体はSサイズなのに胸だけはLサイズ・・・カップでいえばEはあろうか。しかも形が美しく、マンゴーのように盛り上がりながらもまるで垂れずにキュンと突き出ている。
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| オメガスレイヤーズ | 00:08 | トラックバック:0コメント:9
オメガスレイヤーズ 第0話 「破妖の天使」⑨

 13、敗北宣言
 
 
 美貌に張り付く長い茶髪を、オメガセイレーンはしきりに振り払っていた。
 冷たい汗が顔いっぱいに浮かんでいるため、髪がまとわりついてくる。やや垂れがちな瞳は、いつもより大きく見開かれていた。普段なら、26歳という年齢以上に落ち着いたセイレーンだが、今は明らかに余裕を失っている。
 
 己の『城』と呼ぶキャバクラ『シーサイド』のなかで、スーツもミニスカもケープも青で統一された蒼碧の水天使は、脚を止めて動けなくなっていた。
 ただ、首だけを前後に向ける。
 正面にいるのは、おかっぱ頭の少年。そして背後には、筋肉に覆われた弁髪の武人。
 六道妖のなかでも、最強と目される天妖・絶斗と修羅妖・虎狼に、オメガセイレーンは前後を挟まれていた。
 
 この二体を相手に、たったひとりで立ち向かう・・・それはあまりに苛酷すぎる闘いであった。
 セイレーンは絶体絶命の窮地に陥った、と表現するのが妥当であっただろう。
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| オメガスレイヤーズ | 00:27 | トラックバック:0コメント:7
オメガスレイヤーズ 第0話「破妖の天使」⑧

 11、リロード
 
 
 あの時オメガヴィーナスが流した、大量の鮮血。それによって、フレアミニのスカートやケープが染められたのか?
 そんな妄想が縛姫の脳裏から離れなかった。世に二つとないほどの、麗しき美貌と抜群のプロポーション。オメガヴィーナスの完璧な姿が、再び女妖化屍の前に現れている。
 
 今度は女神ではなく、天使=オメガエンジェルとして。
 
 正体は、妹の四乃宮郁美。だが解せぬ。郁美もまた、半年前にその心臓を止めたはずではないか。
 オメガヴィーナスは死の直前、己が保持する光属性のオメガ粒子を郁美に託そうとした。しかしその最期の願いも、六道妖は叶うことを許さなかった。粒子が宿った黄金のロザリオに、〝オーヴ〟の光線をたっぷりと照射したのだ。光属性のオメガ粒子は永遠に消滅したと、縛姫自身が目の前で見ている。
 
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| オメガスレイヤーズ | 00:10 | トラックバック:0コメント:10
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